読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
夏流城での林間学校に参加した四人の少年を迎えたのは、首を折られた四本のひまわりだった。初めて夏流城に来た光彦は、茂みの奥に鎌を持って立つ誰かの影を目撃する。閉ざされた城の中で、互いに疑心暗鬼を募らせるような悪意を感じる事故が続く。光彦たちを連れてきた「みどりおとこ」が絡んでいるのか。四人は「夏のお城」から無事帰還できるのか。短く切ない夏が終わる。(裏表紙より)
『七月に流れる花』の男子サイド。と言いながらも直接関わりはほとんどなく、女子部側の登場人物である佐藤蘇芳がちょっと出るだけなので、入り組んだお話ではありません。
林間学校に参加した四人。何者かが自分たちを害そうとしている気配を感じり、かすかに疑心暗鬼になる彼ら。五人目がいるのか? それともみどりおとこが自分たちを狙っているのか?
事情を知っている男子側ならではの謎と回答で、「みどりおとこ」の正体(推測?)は恩田作品らしいちょっとグロテスクなやつだなあと思いました。林間学校という閉鎖空間、男子部、女子部、みどりおとこ、などなど好みの設定だったので本当に長編で読みたかった……。
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