読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
アンジェリス迎賓館で働くブライダルプランナー、間宮菫子。結婚式のプロデュース業を営む彼女のもとに、どこか秘密を抱えたカップルがやってくる。五回も会場を下見する新婦、まるで他人同士のような二人……。菫子は彼らの秘密を解き明かそうとする。新郎新婦に心を開いてもらい、彼らの悩みを解決するために。そして幸せな結婚式に導くために。 でも一筋縄ではいかなくて……。 そして菫子自身にも、ある秘密があった。 サムシング・フォー ―― 花嫁に幸せを呼ぶというジンクスになぞらえた、4つの愛と秘密のかたち。(Amazonより)
お仕事もの。とある秘密を持つブライダルプランナーが、結婚式の相談に来ながらも事情を抱えたお客様に……振り回される? 事情を聞き出す? 謎解きもののように図々しく事情に突っ込むのではなく、どうしたんですかと尋ねたり、話を聞いたり、周りの人に助けられて落とし所を見つけたりするところが、読んでいてなんだか心地よかった。
菫子がずっと秘密を抱えているせいか、そちらの方が気になってしまうのもありましたが、彼女の苦悩する姿がすごく人間味があった。越えられない傷があることも、目を逸らすことも、それを少しずつ乗り越えることも、四つの話の中で少しずつ変化するのが感じ取れて、最後はほっとしました。
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