読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
〈就活〉と〈SNS〉に"本当のこと"はあるのか?
就職活動を目前に控えた拓人は、光太郎、瑞月、理香、隆良と頻繁に集まるようになる。だが、SNSや面接で交わす言葉の奥の本音や自意識が、彼らの関係を次第に変えて……。
ラスト30ページ、物語があなたに襲いかかる——。
直木賞受賞作!(カバーより)
心臓が鷲掴みにされたみたいになって、気が遠くなりそうだった。現役就活生だったら多分心臓が止まってたと思います。身につまされて痛くて痛くてしょうがなかった……。
キーワードは「就活」「SNS」。ツイッターでアカウントを持っているといえば、わかりますね? という感じで、途中でカバーにあった内容紹介を読んでどんなどんでん返しをされるかと思ったら、ひって言っちゃった。
拓人の視点もわかるし、他のメンバーの気持ちもわかるんですよ。こういうことだろうな、こういうこと思ってるんだろうなって。人のアカウントや発言にもやっとした気持ちを抱くことも。何度読み返しても心が痛い……吐きそうになる……。
「何者にもなれない私たち」という言葉や、「何者かになりたい私」という言葉がぐるぐると浮かんで、すごい読書体験でした。面白かった……と言っていいのかはわからないけれど、刺さりました。
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