読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
怪異が視えるだけで祓えない半端霊能者の浅井行。芸術大学進学のため引っ越したアパートで、美しい先輩の瀬凪ほのかと出会う。だがその夜から不穏な電話が鳴り響き…。行の異変に気付いたほのかは、幽霊と共存する「怪異のやり過ごし」を提案するが? 顔が浮かぶ壁、小さな手で奏でる姿なきピアニスト、7人目の怪。行とほのかはどうやり過ごす? 青春ホラーミステリー!!(裏表紙より)
視えるけれどそれだけ、という一般人の小説家志望の芸大生と、怪異を好む風変わりな美人の先輩、同じように少々曲者たちが集う日常+ホラーもの。
芸大は、なんか、いるよね……などと思いながら面白く読んでいたんですが、最後の山の怪異はめっっっっっちゃくちゃ非日常で怖かった。このタイプの話、一昔前の少女漫画でもよく見たものすごく祟る系のやつで、懐かしさと合わせて怖くてぞくぞくした。お地蔵さんはだめだ。強すぎて怖い。同時に人間が怖い。
最後のエピソードに普通にやべーやつらが集まってきたのが楽しかったので、もっといろいろな話を見てみたいなあ。ケイ先輩がなんか好きな感じなのでもうちょっと見たい。演劇もそうだし礼儀やしきたりでスイッチを切り替えたり場に入ったりする世界の話が好きなんだなあと思ったので。
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