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昔返りの乙女と竜の王たち 四竜の帰還と再会の約束 (一迅社文庫アイリス)
その日、巨大な光の柱が立ち上るとともに、突然前世の記憶が甦る《昔返り》という現象が世界のあちこちで起きた。辺境の村に住む少女・アナベルは、竜の力を持つ太陽王・ソールへの前世の恋心を思い出し、更に《昔返り》を鎮める力を得てしまう。そんな彼女の前に、太陽王の《昔返り》を名乗る青年と、前世で彼に仕えた者たちが現れて……。かつて覇権を争った竜の王たちと、鎮めの乙女が紡ぐ、運命と記憶のラブファンタジー!(裏表紙より)

前世は平凡な少女。今世でもさほど変わらない村娘のアナベルが、鎮めの乙女の力に目覚め、三百年前の世に生きていた太陽王ソールを始めとする伝承の人々の生まれ変わりに関わっていくファンタジー。独特の世界観、しっかりめの物語、普通の女の子が当たり前に生きている感じ、がすごく出ていた、好みの恋愛ファンタジーでした。続き読みたいなあこれ。
りんごが特徴的によく出てくるんですが、話の中できゅうっとなったのは、アナベルが自分でパイを食べるところ。落ち込んだとき、すごく悲しいとき、ケーキをホールで食べる、というのは、現実でもファンタジーでも共通するような気がして、もうきゅんきゅんしました。こういう「女子!」な風景が、すごく好きだ……。
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