読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
「はじめての夜」がテーマの5作品からなる恋の短編集。恋人たちが迎える初めての夜にはどんなドラマが…!? 幼なじみから長い年月を経て結ばれたふたり、夢の中の逢瀬から始まる恋物語、身分差を超えた激しい愛…。思わず笑ってしまうラブコメディから、思いがけないラストが待つ華麗な平安絵巻など、それぞれの著者の持ち味を生かした様々なラブストーリーを楽しめる充実の1冊!(Amazonより)
電子オリジナル。
身分の低い母親の元に生まれながら高貴な血を引く少年と、彼の世話を焼くようになった少女。同じ時間を過ごしていく中で、彼のある発見が二人を引き裂く。彼に会うために彼女は……。秋杜フユ「きみのとなりへ続く道」
夢を見ることで過去現在未来へと跳躍し、その出来事を予言して語ることで国を反映させていた姫は、偏屈で邪悪だという魔法使いの元へ輿入れすることになる。椎名鳴葉「夢路の恋人」
望まぬ結婚を強いられている令嬢は、心を許していた執事に監禁される。その理由とは。白崎紗己「罪咎の夜」
魔性と交わった祖先の血を引くがゆえに絶世の美貌を持つ令嬢は、結婚相手にブ男を望むが、現れたのは絶世の美男子だった……という、せひらあやみ「理想の伴侶」
いまをときめく公達である一寸法師に求められて結婚することになったあぐり姫。しかし彼女は彼とのすれ違いを感じていて……という、松田志乃ぶ「花のしとねで君を抱き」
どれも面白かったんですが松田志乃ぶさんは、『新釈グリム童話』のときも思ったけれど秀逸な短編を書かれるなあ、と感嘆しました。この平安ものの短編、すごくよくまとまっているし、少女向けらしさを含みつつ、「はじめての夜」のちょっと官能的な部分も盛り込んでいて面白かった。
PR