読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
大手製菓会社の社長令嬢であるフレデリカは、「グラール」という男性名義で小説を刊行する覆面作家。同じ覆面女流作家であるセシリアが小説大賞をとったことで、自分の作風に迷いを覚え、焦っていた。そんなとき、ネタ探しのために店員として潜入していた父の会社のお菓子店で、鼻持ちならない男性と出会う。男性が「グラール」の本を速読でななめ読みしていたのにカチンと来たフレデリカは、思わず彼を罵倒してしまった。ところがその男性の正体は、取引先のワイン商の令息・アルテだった。すぐに「グラール」とフレデリカが同一人物だと見抜かれたうえに、なぜか彼にプロポーズされてしまい!?【目次】ひみつの小説家と葡萄酒の貴公子/ひみつの小説家の休日/幸福の城と炎のプリンセス(Amazonより)
電子オリジナル。
初めて電子書籍で活字を一冊読んだ。意外と読めるものだなあと思いました。
紙書籍で出た『ひみつの小説家の偽装結婚』と世界観を同じくする、主人公を変えた続編。セシリア=セオの親友でありライバル、フレデリカ=グラールのお話です。
セシリアは生真面目な小説家でしたが、フレデリカはだいぶとキャラクターが強く笑 ですわ口調で「カチコミ」とか「弾除け」などと言い出す◯◯組のお嬢みたいなヒロインなんですが、彼女のたくましいところ、ちょっと口が悪くて素直でないところが可愛らしい。またヒーローのアルテが、丁寧な口調で当たりが柔らかい人なので、セシリアとクラウスの組み合わせも素敵でしたが、このカップルももだもだしていいロマンス。
小説家としてのスタンスはいろいろだよなあと思わせるお話で、すごく感情が入っていると思わせる部分が多く、頑張ってほしいなあ(頑張りたいなあ)と思いました。
挿絵、見たかったなあ。
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