読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
あやかしの棲まう“隠世”にある老舗宿「天神屋」。
亡き祖父譲りの「あやかしを見る力」を持つ女子大生・葵は、得意の料理で野良あやかしを餌付けていた最中、突然「天神屋」の大旦那である鬼神に攫われてしまう。
大旦那曰く、祖父が残した借金のかたとして、葵は大旦那に嫁入りしなくてはならないのだという。嫌がる葵は起死回生の策として、「天神屋」で働いて借金を返済すると宣言してしまうのだが……。
その手にあるのは、料理の腕と負けん気だけ。あやかしお宿を舞台にした、葵の細腕繁盛記!(裏表紙より)
アニメを先に見ていたので、読んでいると勝手に音声が付いてしまう笑
「かくりよの宿飯」シリーズ第1巻。タイトルがこうですが、嫁入りはしていません。嫁になれと冒頭で言われるものの、大旦那様は特に葵をめとるために何か働きかけるわけでもなく、読めない人だなあという感覚がすごく強い。まあ幼少期の葵を助けたのは彼なんだろうけれど……。
アニメでの葵の口調があまり馴染みのないものだったので不思議だったんですが、あれって原作に忠実だったんですね。口語的でない台詞がちょっと引っかかったものの、最初はぼんやりしていた葵が、天神屋で自分にできることを見つけて少しずつ顔を上げるように生き生きとし始めるのが素敵でした。
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