読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
夫と別れ、離婚を話し合っていた著者は、出会い系サイト「X」で出会った人に本を薦めるのはどうだろうかと考えた。30分間会って話し、相手にぴったりな本を探してお勧めする中で見えてきた自分の気持ちとは……。
すごく面白かった! エッセイなんだけど小説みたいな構成だったなあ。すごくリアルで、身近で、この感覚知ってるという気持ちになった。
出会い系サイトだからまあそういう、ヤリ目とか変な人の闇みたいなものに遭遇しつつも、この人と仲良くなれるかもと思って実際にやり取りが続いたり、新しい世界の扉が開けていく感じがすごくいい。出会いの母数が増えると世界がちょっとずつ広がるんだよなあ、わかる。
出会い系サイトから始まって、出会いが別の形で繋がって、イベントをやってみたりなどして、と普段の自分の世界にないことが次々と展開されていったのがすごく素敵だし羨ましい。ささやかでも変化を楽しめるっていいことだ。大きな問題に区切りをつけるには、そうしたところで力をもらうといいのかもしれないなと思った。
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