読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
(瑠璃子さん……今日はね、ふうちゃんの結婚式なんだよ。まさか、この僕が「花嫁の父」になるなんて……)結婚式の日、ハルさんは思い出す、娘の成長を柔らかく彩った五つの謎を。心底困り果てたハルさんのためにいつも謎を解き明かしてくれるのは、天国にいる奥さんの瑠璃子さんだった——児童文学の気鋭が、頼りない人形作家の父と、日々成長する娘の姿を優しく綴った快作!(裏表紙より)
娘のふうちゃん(風里)が結婚するその日、父親であるハルさんが、幼稚園児、小学生、中学生、高校生、大学生のときに起こった五つの謎とお話を回想する。児童文学を書かれる方ならではの優しい語り口で、特に幼いふうちゃんの言動が子どもらしくてかわいい! 父親のハルさんは人形作家で、親としては頼りないところからスタート。少しずつ成長していくのがわかっていいなあ。
そんなハルさんが「どうしよう!」となったとき、語りかけてきてくれるのは亡くなった奥さんの瑠璃子さん。ずっとふうちゃんを見守ってくれていたんだなあというのが最後のシーンでわかって、ハルさんの回想も相まって胸がいっぱいになりました。
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