読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
気難しいアーサーが唯一本音を話せるのが妻のマリオンだった。マリオンは合唱団「年金ズ」で歌っていたが、その合唱団がコンクールのオーディションに応募することが決定した。だが、練習に励んでいたマリオンは倒れ、宣告されたのはガンの再発と余命数ヶ月という事実だった。
怒りっぽくて気難しいおじいちゃん。優しくてそんなおじいちゃんのことをちゃんとわかっているおばあちゃん。二人の生活が暖かくて微笑ましくて、ちょっと切ない。マリオンはアーサーのために歌うけれど、その直後亡くなってしまうのは辛かった。そうして一人になったアーサーはま息子ともうまくいかなかったりもあって、すます意固地になっていく。それが歌うことによって少しずつこわばりを溶かしていく。
歌ってすごいなあ。自分の正直な気持ちは言葉にできなくとも、この世界にあふれているいずれかの歌が自分の心と同じものなんですよね。原題は「Song for Marion」なんですよね。マリオンのためにアーサーが歌を返すシーンはぐっときました。
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