読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
父親を亡くしたオフェリアは母親の再婚相手であるヴィダル大尉に引き取られた。母親のお腹の中には子どもがいるが、母親は体調を崩していた。大尉のいる森の中の砦に住むことになったオフェリアは、古い迷宮があることを知る。妖精に導かれたオフェリアは迷宮の番人パンから「あなたは地底の王国の姫君だ」と告げられ……。
よくこの作品を好きだと聞いていたのですが、見ていてやっとパンの迷宮という意味で「パンズ・ラビリンス」なんだと知りました。
スペイン内戦下、父親が戦死し、妊娠中の母親とともに再婚相手の残忍な大尉の元へ引き取られた少女オフェリアが、醜くおそろしい生き物たちのいる迷宮と現実を行き来する。オフェリアはパンや妖精たちを頼りにするけれども、彼らの見た目は悪魔や怪物のそれで、それがまた不安を煽る……。
空想しているように見えてもそういったクリーチャーが多数出てきてその試練に立ち向かったりと、彼女が現実から自分を逃がし切れていない感じがするので、戦おうと心のどこかで思っていたのではないかなあ。賢いオフェリアの不安は迷宮や試練によって描かれるけれども、最後王に迎えられたということはオフェリアは自分の行動に満足したっていうことなんだろう。それにしてもあんまりだよっていう話だったんですけれど、読み解こうとするとめちゃくちゃ面白いです。大尉のこととかも。
何度か繰り返しみたい作品だと思いました。
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