読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
ある女性が血だまりの中で倒れている。彼女は思い出す――夢と現実に悩む未玖は、ある日魅力的な雄大と知り合い、恋人同士になる。だがその言動に少しずつ違和感を覚え始め……「芹葉大学の夢と殺人」「美弥谷団地の逃亡者」「石蕗南地区の放火」「仁志野町の泥棒」「君本家の誘拐」五つの物語。同名小説のドラマ作品。
原作は読了済。映像化してみると、文章から伝わって来るイヤーな感じがちょっと薄れて、また別の、居心地の悪さや違和感や緊張感が表現されているように感じられて、とても面白かったです。役者さんの演技ってすごいなあ。
第1話にあたる「芹葉大学の~」から、狂気を感じてすごかった。雄大の言動に対するモヤモヤ感って、朝井リョウ『何者』にも通じる、人間としての嫌な部分、どうしようもないいやらしさだよなあと思う。あなたは間違ってるよと言いたいんだけど、そう言いきれない何ががあって、呆然と立ち尽くしてしまう感じがする。
原作を読んでいるだけだとそうとは思わなかったんですが、かなりサスベンスだったのだなあ。「美弥谷~」は終盤の展開にやっぱりぞくっとしてしまった。
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