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ニアサードインパクト後、シンジとレイ(仮)、アスカはとある人々に助けられる。一方、ミサトとリツコは残った仲間たちとマリとともに来る最終決戦に向けて準備を進めていた。

何を書いてもネタバレになるので続きから。










テレビ放送時少年少女だった人が、大人になってエヴァを描いた。そんな感じの作品で、だいたいにおいて理性的で、理解不能だったものが理解できるようになっていた、世界の変化がはっきりと表されていたように思いました。つまりは「終わらせるぞ!」「これが答えだぞ!」と言えるようになった感じ。エヴァというものに長らくとらわれていた人たち、特に作り手が一つ一つ昇華させて終わらせていくための作品だった気がします。
父と子の物語が、いつの間にか少年と大人の物語になっていて、特に象徴的だったのがかつての同級生たちに再開し、彼らのものの見方、考え方がシンジとはまったく異なっていたこと。傷付き、内側に閉じこもっているシンジに対して、多くの人が君はよくやった、いま一人になる時間が必要だ、と放っておいてくれる。
そしてさらに印象的だったのが、シンジに救いの手を差し伸べ、あるいは背中を押し、一緒に戦ってくれる人の大半が女性だということ。彼女たちのスタンスはそれぞれなんですが、ミサトさん。ミサトさんもまた成長して、自らの後始末をつけようとしたところ、最高だったと思います。全編において憎まれ役でいたアスカは、どこまでも強く戦い続ける女の子で、いまの年齢でこの作品を見たことで一番好きになったキャラクターかもしれません。
最終的にシンジを連れ出したのが、レイでもなくアスカでもなく彼女だったのは、これがかつてのテレビシリーズではなく、新しい現在のエヴァであるという決着の描写だなあというのが最も心に残りました。
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Author:月子
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