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西の魔女が死んだ (新潮文庫)
中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも……。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。(裏表紙より)

中学生のときに初めて読んで泣いた、私の最初の梨木作品。
日々がきらきら光に輝いていて、影はずっと影として深く描かれているように思う。まいのゲンジさんに対する嫌悪感は、子どもらしい潔癖さに溢れているように思う。これが「生きにくい」と言われてしまうと、どんどんどこへも行けなくなってしまうのだけれど、まいの幸福はおばあちゃんがいたことだと思う。
ラストは光に溢れていた。「光」は「愛」だと思う。「村田エフェンディ滞土録」では雲間から一瞬差す淡い光という感じだったけれど、この作品では身体全身に浴びているように思う。
まいが魔女になるということは、おばあちゃんの思いや強さや優しさを継いでいくことなのかな、と思ったりした。
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