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ブラック・ベルベット―神が見棄てた土地と黒き聖女 (コバルト文庫)
十年戦争で荒れ果てた無法地帯バレン。そこで働くロキシーの前に突然現れた黒ずくめの美少女キリは、ハルという神父を探してひとりで旅をしていた。彼女の無謀さを危ぶむロキシーだったが、キリの戦闘能力は半端ではなく、近所のキメラを次々と狩って賞金を稼いでいく。あまりの強さにキリが三大賞金首のひとりではとの噂が流れ、街を牛耳る野心家のウォルニー神父に目をつけられるが——。(カバー折り返しより)

勝手なイメージでゴシック系な話かと思ったら、近未来バトルファンタジーだった。そして少女たちが主人公でこれは……と一冊読んだ。
読んだ印象は明るく派手でありながら地味というか。冒頭という感じでキリの正体がいまいち掴めないからだと。しかし「漆黒の聖女」というのはかなりきた。少年漫画的な展開ながら、少女が主人公で、地の文が軽くなくてどっしりしている感じですごく好きだ。少女革命ものみたいだけど、らぶが欲しいですとわがままを言いたくなるほど、須賀さんのらぶって美味しそうだと思う。
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