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帝国の娘 (前編) (コバルト文庫―流血女神伝)帝国の娘〈後編〉―流血女神伝 (コバルト文庫)
カリエ、十四歳。彼女は、ルトヴィア帝国の国境にほど近い小さな山村の猟師の家に育った。ある冬の日、カリエは、いつもは女の身で狩りに出ることを快く思っていない父親に、珍しく「狩りに行け」と命じられた。吹雪の森の中、獲物を求め歩いていたカリエの前に突然現れたエディアルドと名乗る貴族風の男。「おまえを迎えに来た」——気を失わされたカリエが攫われていった場所というのは…!?(前編・カバー折り返しより)

流血女神伝シリーズ一作目。色々な方向から話を聞いて、密林探索した。
入れ替わり劇で陰謀劇で壮大な物語の幕開けが。世界観が結構はっきり決まっていて、これは濃いファンタジーになると思った。ときめきかと思えばあまりそういう要素はない。カリエの成長がときめきかも。グラーシカと対等に渡り合うという辺りとか、堂々とした振る舞いにときめくかも。グラーシカが輝いていた気がする。私は彼女が好きだ。しかしサルベーンはうさんくさい。エディアルドはヅンヅン(ツンツンの上)しすぎ。
皇子宮の日々は結構平和だけれど、サルベーンが出ると物語がじわじわ動き出していくのが分かる。もしくは彼によって動き出されているのか。ラクリゼさんがとても好きだ。ただものではない感じで、挿絵にとても射抜かれた。
まだカリエは何も知らないということがよく分かった一作目だったように思う。知っているのは一部の人のみで、まだまだ始まったばかりだと。
兄上たちの思いが痛かった。ドーンもシオンも納得のいく思考だと思った。ミュカはこれからどうなるんだろう。エド以外では味方になってくれそうなのに。
タイトル通りというか、きっとかなり女性が強いシリーズなのだろうという想像を巡らせている。
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