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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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朗読者 (新潮文庫)
15歳のぼくは、母親といってもおかしくないほど年上の女性と恋に落ちた。「なにか朗読してよ、坊や!」——ハンナは、なぜかいつも本を朗読して聞かせてほしいと求める。人知れず逢瀬を重ねる二人。だが、ハンナは突然失踪してしまう。彼女の隠していた秘密とは何か。二人の愛に、終わったはずの戦争が影を落していた。現代ドイツ文学の旗手により、世界中を感動させた大ベストセラー。(裏表紙より)

確か映画になった後くらいに、先生との会話に出てきて読んだことあるかないかの話になったので、本読みの魂がうずいて買いに行ったのでした。
これは小説の方がいいんじゃないか、と思うくらい、ぼくの心理が丁寧に書かれていたように思った。特に逢い引きは、文字にした方がさらさらと流れていく映像になって見えるなあと思ったり。
今思うと色んな要素があるんだなあ。少年の成長、恋愛、父親との和解、戦争、生死。結構薄い本なのに、これほどたくさんのテーマが詰められて整頓されて読めるのは、なんだかすごいことだなと思った。
良い方向になるとは思っていなかったけれど、何がハンナをそうさせたのか。絶望なんだろうか。追いかけられていた頃とは違って、追いかけても追い付けない存在が(ぼくもあるけれど、ぼく自体ではなくて、時間とか高次的なもの?)あるからだったんだろうか。
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