読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
公園に現れる『木守り男』。それが出ると、東京は火の海になるという。目撃してしまった多聞の周囲で人死にが出たのだが、果たして『木守り男』は実在するのか?(「木守り男」)
多聞の周囲でおこる様々な事件の短編集。
多聞さんって『月の裏側』に出てた人だっけと思いつつ。もしそうだとしたら、この本ではなんだかとても若いイメージになってるな。
「悪魔を憐れむ歌」の歌のイメージは、ゲーム「ドラッグオンドラグーン」の「尽きる」のイメージだった。この歌、通常再生でも逆再生したような歌で、聞く度に音の響き方が違う気がするのです。逆再生してもかなり怖いのだ。と思っていたら歌の種が明けてしまった。
みんなが思うことを喋っている恩田陸作品が好きなので、「木守り男」と「夜明けのガスパール」が特に好きでした。「夜明けのガスパール」は、大抵みんな揺るぎない(という印象を私は持っている)恩田陸の登場人物にして、この短編集の主人公たる多聞が弱いところを見せるから、最後がじわっとした。
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