読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
美浜島。美しく、そして閉鎖的な島に生きる、信之、輔、美花。しかしある津波の日、それまでの日々はあっという間に崩れ去る。その崩壊は、三人の後の人生に、あるものには偽りを、あるものには堕落を、あるものには栄光を、影とともに与えた。三人が再び繋がる時、崩壊は、次はそれぞれに降りかかる。
どろどろ、ぐちゃぐちゃ、先が見通せなくてこれのどこが『光』なんだろうと思いながら読みました。
「一」での思春期の少年少女の依存とか、年少が年長に執着するとか、子どもは実はとても鬱屈しているとか、ちょっと怖かった。輔の壊れ具合で、話の行く先が決まった感じがして。
妻の浮気とか、間男の心情とか、うーわーと思いながら読んでいて、やっぱり信之はそう行動するよねーという、ある意味王道を行ったと思ったんですが、びっくりしてきたのは帰ってきたことだ。
清算はされていないけれど、みんな、内に光を抱えている、という印象の終わり方でした。奥付みたら、英語での表記は「The Dark Light」なんだな。かなり納得のいくタイトルだなと思いました。
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