読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

経験した仕事は、チリ紙交換のアルバイトに始まり、絵描き、大学教師、料理講師、テレビレポーター、オフィスワーカー等、数知れず。時にはダブルワークならぬ「10足のわらじ」で奮闘。『テルマエ・ロマエ』ヒット時には、漫画家を辞めたくなるほどのトラブルも。貧乏や挫折を経験するも、そのたびに立ち上がり、働き方を変えてきた著者が語る、体験的な「仕事やお金とのつきあい方」。(カバー折り返しより)
波乱万丈なヤマザキマリさんの「仕事」と「お金」の話。『国境のない生き方』よりもかなり深くこれまでの生活について書かれており、なんと意志が強くてたくましい人だろうとため息が出てしまう。
若いときの苦労話もすごかったですが、その後『テルマエ・ロマエ』に関する思い入れの話や当時の「原稿料100万円」についても書かれていて、なるほどなあと思いました。悪い慣習やみんなそれに習う雰囲気については思うところがあるので、よい方向に変えられたらと思うけれど、難しいな……。
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皇子と婚約していた宰相の娘アレクサンドラ。彼女は皇子と恋に落ちた平民の少女に嫌がらせを繰り返したせいで、婚約を破棄されたあげく、罰として隣国の王へと嫁がされてしまうことに! こうなったら、王の寵妃になって見返してやると思っていたけれど……。私の相手って、世界最凶の生物ドラゴンとともに常に国中を旅している「流浪の王」なの!? 王宮に滅多に帰ってこない王の寵愛を得るためには、私が彼についていくしかないじゃない! 過酷な旅に挑戦する無謀な王妃とドラゴン至上主義な王の新婚ラブファンタジー。(Amazonより)
美貌と家柄に恵まれるも、浅慮で色々と問題を起こしてきたアレクサンドラ。悪役令嬢的な振る舞いの結果、隣国の王にと嫁ぐことになる。自らの地位を安定させるべく、彼の寵愛を求めて過酷な旅に同行するも……。
異文化理解の要素が強いファンタジー。ここからがいいところだろう! というところで終わってしまって残念でしたが、おばかで自分の欲求に素直なアレクサンドラが様々なものを吸収して変わっていくところが大変可愛らしく、楽しかったです。オシュクルと幸せになるんだよー。

第二次世界大戦後、夫フランクとともにスコットランドを旅行中の従軍看護婦クレアは、不思議な力によって18世紀に飛ばされてしまう。夫の先祖であるイングランド軍人ランダルから逃れるため、クレアは助けてくれたスコットランド人のジェイミーと結婚することになり……。
アウトランダーシリーズのドラマ化作品。以前第1部の「時の旅人クレア」を読んだことがあって、ドラマ化されると聞いて見てみたいと思っていたんですが、ってどれだけ年数経ったんだ……? というくらい昔の話で長らく積んでおりました……。
18世紀の風景や衣食住が垣間見れてとても楽しいです。話は結構痛い(物理)ものが多くて、いまとは常識が全然違うんだなあということをしみじみ感じます。暴力の世界ですね……。
二人の男性の間で揺れるクレアの気持ちも、未来人としての医学の知識で困難を切り抜けるのも、熱い展開。でもこれ落ちが見えなくてめちゃくちゃ心配です。どんどん血と泥に塗れて生き抜いて行くところしか想像できないぞ……。

かつて惨劇が起こったホテルだった家から母親と逃げ出したダニーは、特殊能力シャイニングの持ち主だが、狂気に取り憑かれた父とあのホテルのことをトラウマとして抱えていた。シャイニングを通じて会うディックの助言を受けつつ、いつしか31年の月日が流れていたが、同じ力を持つ少女との出会いの一方で、同じく能力者の少年少女たちがとある集団に狙われていた。
「シャイニング」の続編。相変わらず起きてほしくないことが起きる。しかもそれが山場である後半でばたばたーっと起きるから余計にたちが悪くなっている気がしました!(これでも褒めています)。
いまなお幼少期の記憶と父親に囚われている中年男が、自分と同じ能力を持つ若い少女と力を合わせて、当時抗うことができなかったもの、あるいはそれに類似した敵を倒す、という物語を面白く感じました。でも「シャイニング」を見たときのようなわけのわからなさや不条理な怖さはなくて、「シャイニング」の回答編という印象。きちんと理由づけされたエピソードは見ていて気持ちよくもあったのですが、でもこれ「シャイニング」が好きな人が続編だと思ってわくわくしていると裏切られた気持ちになるやつではないか、とも思いました。
これを見ると「シャイニング」を見直したくなりますね。うーん、見るか……。

繊細な画と豊かな文学性でマンガ界に新たな地平を拓いた萩尾望都。貴重なインタビューと撮りおろし原画や秘蔵のクロッキー帳など豊富なビジュアルで、天才マンガ家の創造の源泉に迫ります。さらに年代別画風の変遷や聖地巡礼マップ、コスチューム集、キャラクター名鑑など、ファン垂涎の画が満載のコラムも充実。その作家性を鋭く捉えた、小野不由美による特別寄稿「神域」も必読です。「ポーの一族」から「王妃マルゴ」までモーさまワールドにとっぷり浸れる、永久保存版の一冊です!(裏表紙より)
萩尾望都先生の作品のまとめ本。色々読んでいると大体知っているという感じになってくるんですが、これは「ポーの一族」の新シリーズが始まってからの話も含むので、またちょっと新しい感じかも。個人的には窓と階段の話が読めたのが収穫でした。
各国で翻訳されている書籍のデザインもちょっと見れたのが嬉しいし、作品を考えるためのスケッチもめちゃくちゃ貴重だと思いました。

医師の父親亡きあと、医院を守っている珠里。医学の知識はあっても女性は医師免許がとれず、診療することができない。そんな珠里のもとに皇帝の使者が現れ、むりやり後宮に連れていかれてしまう。体調不良の皇太后が男性医師に体を見せることを拒否しているため、女性の珠里に白羽の矢が立ったらしい。皇太后に同情した珠里は病の原因を見つけようと奔走するが…!? 中華後宮ミステリー!!
癒しの手を持つ少女が、後宮の謎に挑む!!(裏表紙より)
男性社会の国で、女性は医師になれない国。しかし変わり者の父の指導で立派な技術を持つ珠里の噂を聞いて、後宮から迎えがやってきた。
中華風後宮ものの要素はあるにはあるんですが、どちらかというと、人の心や病気、それに対峙する人、医師を志す人たちの矜持なんかがあって、とても小田さんらしい作品でした。ヒロインがずれているところも、この年頃の少女として間違えてしまったり失敗してしまったりするところも、リアリティがあってすごく身近に感じました。恥ずかしい、っていうそれは、多分これから立派な人になるために必要な失敗だったと思うなあ。

「庭には誰も立ち入らないこと」——光一の亡父が遺した言葉だ。広大な大名庭園『望城園』を敷地内に持つ、江戸時代に藩主の別邸として使われた三日月邸。光一はそこで探偵事務所を開業した。
ある日、事務所を訪れた不思議な少女・咲は『半分この約束』の謎を解いてほしいと依頼する。彼女に連れられ庭に踏み入った光一は、植物の名を冠した人々と、存在するはずのない城を見る。(裏表紙より)
和のお城とアリスというイメージの組み合わせが少女趣味でとても可愛らしい。実態は、過去の亡霊と異界というのもまた。
思いがけずがっつり「お家の謎」で、冒頭の探偵事務所とはまったく別の方向にいくのに驚きつつも、途中から出てきた実果子や数馬とのやりとりになんとなくほっこりしました。同じ年頃の友人がいるのはいいものだ。
謎は謎のまま、朽ちるに任せるという終わりは、庭に息づいているもののことを思うと、最良の選択だったのかもしれない。


