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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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前作から一年後。キングスマンの一員として活動するエグジーは、ある日かつてのキングスマン候補生であったチャーリーの襲撃を受ける。以前の戦いでチャーリーは右腕と声帯を失ったが、犯罪組織に身を置いて復讐を企んでいたのだ。キングスマンへの総攻撃を受けて仲間を失ったエグジーは、果たして仇を討つことができるのか。

相変わらず悪趣味かつ露悪的で、大変趣味の悪いシーンが含まれていて笑いました(一応褒めています)。ハンバーグのシーンで、「あ、キングスマンだ」とすごく安心してしまった。いや本当はめちゃくちゃ笑ってました。まじかよこれやるのかよみたいな。
すごく呆気なく人が死ぬリアリティが、面白いんですが胸をひりつかせますね。ああ死んでほしくないんだ……と思いながら見送らなきゃいけない気持ちを、音楽と展開が台無しにする。ひどい!(一応褒めています)
三作目が公開予定なんですね。楽しみだ。
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1920年代のアメリカ。シカゴのキャバレーでスターになることを夢見ていたロキシーは、約束を破った愛人を撃ち殺したことで留置所に入れられる。そこではかつてスターだったヴェルマが捕まっており、そこでもお金やコネを使って輝かしい日々を送っていた。注目を浴びたいロキシーは、事件を利用し、弁護士ビリーの思惑もあって、センセーショナルな事件の被疑者として注目を浴びるようになり……。

女性陣の悪さやずるさが楽しいんだけれど、なんというか、ちょっと寂しさみたいなものを感じました。そんなに注目されたい、人気者になりたいって思うのか……みたいな。最後の最後は世間を皮肉った感じでもありましたが、したたかなロキシーとヴェルマがやっぱり見ていて悲しい。
ミュージカルシーンがものすごくかっこよくて眼福でした。ちょっと軽薄な印象がある衣装やダンス、実にアメリカっぽい(個人の意見です)。
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雅子さまの健康問題や皇室典範改正論議など、伝統と革新の狭間で揺れる平成の皇室。変わるべきか、変わらざるべきか——。だが、こうした天皇家の苦悩は、すでに「明治」から始まっていた。かくも堅苦しく息苦しいシステムが、なぜ脈々と生き続けるのか? 中世から近代への変貌を試みた明治皇室まで時代を遡り、天皇や女官、侍従たちの「奥」での何気ない生活ぶりを見つめることで、そこに潜む皇室問題の核心に迫る。(カバー折り返しより)

明治天皇と御内儀の一日を解説するもの。皇室問題と書けば手に取る人が多いのだろうけれど、そういう問題提起の本じゃない印象でした。普通に明治天皇はこういうお人柄でこういったエピソードがあって、とか、この時間はこういうことをしていて、という内容でとても興味深かった。別の世界の出来事のようだ。
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ストーリーテラー。それは歪んだ童話の呼弥を持つ異能の使い手たち。『冷血王』御堂十全に心を凍らされた『血まみれ赤頭巾』使いの日野宮茜子は、彼の命で『美しき獣』空宗雄大を襲うも返り討ちに遭う。あっさり支配から解き放ち、「お前は俺のものだ」と不敵に笑う雄大。その日から彼のために戦うと決めた茜子は、個性的な能力者だらけの自治区『ワンダーランド』で暮らすことになるが―!?世界の片隅で生きる、おかしな奴らの希望と執着の物語!(Amazonより)

現代異能もの。中二感溢れる若者たちの日常とバトルを堪能できました。ここまで振り切っているとめちゃくちゃ楽しいな!
心を凍らされた茜子は、ターゲットである空宗雄大の暗殺を目論むが、失敗。彼に救われ、彼を神と崇めて忠犬のように仕えるようになる。だが雄大本人は、茜子のことを異性として気にするようになり。
敵勢力との戦いが終盤に控えていますが、それまでは不器用な特殊能力持ちの個性豊かな面々との交流があり、ちゃんとすれ違いやら裏切りがありと盛りだくさん。細々した設定がとても中二。とても心をくすぐられる。俺たちの戦いはこれからだ的終わり方も、続きはないのが寂しいけれど様式美に感じられてしまうので、良き少女小説でした。
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ここで質問。もし、気になる子からデートに誘われたらどうする? しかもお相手は一人じゃない。クール系美人・コスモス先輩と可愛い系幼馴染み・ひまわりという二大美少女!! 意気揚々と待ち合わせ場所に向かうよね。そして告げられた『想い』とは! ……親友との『恋愛相談』かぁハハハ。 ……やめだ! やめやめ! 『鈍感系無害キャラ』という偽りの姿から、つい本来の俺に戻ったね。でもここで俺は腐ったりなんかしない。なぜなら、恋愛相談に真摯に向き合い二人の信頼を勝ち取れば、俺のことを好きになってくれるかもしれないからな! ん? 誰が小物感ハンパないって? そんな俺の哀しい孤軍奮闘っぷりを、傍で見つめる少女がいた。パンジーこと三色院菫子。三つ編みメガネな陰気なヤツ。まぁなんというか、俺はコイツが嫌いです。だって俺にだけ超毒舌で、いつも俺を困らせて楽しんでいるからね。だから、コイツとは関わりたくないってわけ。 なのに……俺を好きなのはお前だけかよ。(Amazonより)

幼馴染の元気っ娘。美人で胸の大きい生徒会長。校内でも人気の高い二人と接点がある主人公は、ほぼ同時期にそれぞれからデートに誘われる。そこで聞かされたのは、彼女たちが想いを寄せているのは主人公の親友で、仲を取り持ってほしいというお願いだった。
というところから始まって、実は主人公が好きな地味眼鏡図書委員(毒舌・ストーカー)や、親友が好きなのは誰なのかという話が絡まって、ただの繰り返しかと思ったらくるくると回るように話が展開するのが面白かったです。巻き込まれ系地味主人公像に真っ向から喧嘩売ってる感もあって笑
女の子を好きになる理由が、美人で胸が大きい、というところから外れないのはちょっともやもやするんですが、実際はそういうものなんだろうなー。自分が少女小説読みだから夢見ちゃうんだろう。最後にジョーロがころっと落ちなかったところにプライドを感じつつも、でも落ちたかったんだろうなと邪推してしまった。
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リューナック伯爵令嬢のフィオナは絵を描くことが何よりも好き。妖精の姿を見ることのできるフィオナは、従者のウィルを伴って王国中を旅しながら、妖精の絵を描く日々を送っていた。そんな旅の途中、フィオナに執着する美貌の青年男爵クロウリーに捕まり、拉致されそうに。必死に追っ手から逃げるうち、誤って谷底に落ちてしまう。そんなフィオナを助けてくれたのは、彼女が理想と思い描いていた容貌の持ち主で…!(Amazonより)

電子オリジナル。これ電子だけなのもったいないなあ。とっても可愛らしくて楽しい話だったのに。挿絵も見たかったよー。
妖精的な容貌が持て囃される国で、かつて封印された「影の一族」の特徴である、黒髪と黒目、筋肉質で大柄の持ち主であるディオンと出会ったフィオナ。とある事情で妖精画を描いているフィオナは、彼自身が忌むそんな身体つきが理想と大喜び。肖像画を描いてほしいという依頼を受けて飛びついたものの、彼の素性と、肖像画にまつわる事件に妖精が関わっていると聞いて。
ラブコメっぽいタイトルですが、偏屈王と言われるほど性格がきつくもないし、筋肉が好きというのもエルフっぽい見た目よりはギリシャ彫刻風が好きみたいなちゃんと世界観や価値観に基づいたもの。妖精が起こしている事件を解決する楽しさもあったり、妖精というモチーフにまつわるフェアリーテール感のある大きな話も存在したりと、可愛い話なのに読み応えがありました。めちゃくちゃ好みでした。
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「ちーちゃんこと歌島千草は僕の家のごくごく近所に住んでいる」―幽霊好きの幼馴染・ちーちゃんに振り回されながらも、「僕」の平穏な日常はいつまでも続くはずだった。続くと思っていた―あの瞬間までは。怪異事件を境に、ちーちゃんの生活は一八〇度転換し、押さえ込んでいた僕の生活の中の不穏まで堰を切って溢れ始める…。疑いもしなかった「変わるはずがない日常」が音を立てて崩れ落ちていくさま、それをただ見続けるしかない恐怖を描いた、新感覚のジュブナイル・ホラー。世紀末の退廃と新世紀の浮遊感を内包した新時代作家・日日日(あきら)、堂々デビュー。 (Amazonより)

幽霊好きのちーちゃん。それに振り回される僕ことモンちゃんは、実は現在虐待を受けている。だが日常は続く。それでも、崩壊は呆気なく訪れた。
章ごとに読んでいたせいか、段階を踏んでボディブローを食らう感じの重い話だった。日常が崩れ落ちていくのが、きつい……。何一つ好転しないまま最後を迎えたので、このまま悪夢を見てしまいそうな読了感だった。なのに日常が連綿と続いていくんだよね……。
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強面で不器用―けれど誰よりも優しい夫、セシリオと新婚生活を送るサリーシャに、彼の姉メラニーから「パーティの準備を手伝ってほしい」という要請が?張り切って取り組むもの、なぜかすること全てが失敗続き。だがその陰では、ふたりの結婚を良く思わない者の思惑が動いていて!?蜜月中のある事件を綴った「プランシェ編」謎の少年、ロランを巡る「デニーリ編」他、書き下ろし二編を収録した「小説家になろう」大人気作品、満を持して登場。(Amazonより)

王子の妃候補だったけれど彼に選ばれなかったサリーシャ。妃となる女性を庇って傷を負い、傷物になったところを辺境伯のセシリオと結婚する。紆余曲折を経て、本当の夫婦になった二人のお話の続き。結婚式と、義姉の婚家での事件、そして義賊を名乗る盗賊団の事件が見どころ。
仲睦まじい二人がちゃんと結婚式をするのはやっぱり微笑ましいですね。幸せオーラが溢れていて読んでいてほのぼのしました。まだちょっと行き違いがあるところも、新婚という感じで可愛らしい。
ちょっと緊張感のある話だった気がするので、その後の話や番外編の甘さににやにやしました。
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リランが新しい巫女姫に決まってから三日が過ぎた。依然として行方不明のサヒャンを気遣うカイエンだが、そんな時、水の神殿の副司祭カーウィが国王のヨゥンに謁見を求めてきた。彼が運んできた木箱から姿を現したのはヨゥンと対峙する存在——リランだった。七年前見殺しにしてしまった乙女の面影をリランに見て、恋に落ちるヨゥン。国王を虜にして、リランの復讐が始まろうとしていた。(カバー折り返しより)

復讐者リランはついに国王ヨゥンの心を捕らえた。復讐と恋のどろどろを期待したんですが、思いがけず真犯人が登場してしまったのが残念です。もっとぐっちゃぐちゃになってよかったと思うよ! 個人的なフェチだけど!
当事者たちがほとんど退場する結末が、仕方ないよなと思う反面、生きていてほしかったと思ったりもして。リランが生まれたなら、ヨゥンもどこかにいるといいなと思いました。いつか巡り会うこともあるんだろうか。そうだといいな。
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ヨルサ大陸を流れるナリ川の下流には、砂漠の真珠と呼ばれる水の都ファロンがあった。ファロンの象徴である水の神殿で巫女のソルマが殺され、それから水の都に雨が降らなくなった。異常事態を回避するため、新たな巫女姫を選ぶことが決まり、サヒャンとリランら42人の舞姫が水の大祭で舞いを舞うことになる。巫女姫に執念を燃やすリランに不安を覚えながら、サヒャンは大祭にのぞむが…。(カバー折り返しより)

砂漠の国、水を尊ぶ都ファロンで、優れたる舞い姫であり女神の憑座でもある巫女姫を選ぶ。だが絶対に殺されない場所で先代が殺されたことは、過去に処刑されたとある女性と関わりがあった。
少女小説らしからぬ不穏さですが、ヒロイン二人、サヒャンとリランがなかなかの百合。子どもっぽくも無垢で天性の舞い手であるサヒャンと、賢くも毒と秘密を持つリラン。この二人のやりとりがなんだかとっても仄暗くて、なのに読んでいて悲しい。
処刑された国王の元恋人の存在が絡む復讐が、どのように行き着くのか。気になる。
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Author:月子
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