読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

猪目空我は、かつて少年探偵役で人気を博した子役くずれのイケメン。とくに技能があるわけではないが、過去の栄光を活用し外見重視の雰囲気探偵事務所を開くことに。早速、格安賃料で借りたのは古い屋敷の一角のうえ、他の住人は謎めいたお嬢さまと美しい執事のみ。ここに怪しさ爆発の大家と店子が誕生した。
一方、屋敷の執事にも秘密があった。それは彼の正体が死神で、死にゆく者に乞われた場合”カーテンコール”で三回だけ、彼らをこの世に呼び戻せるというもので……。
エリート死神執事とハリボテ探偵が贈る人生最後の"やりなおし"ファンタジー!(裏表紙より)
本を読む前の予備知識としての内容紹介って珍しいな。上記の内容を踏まえて、物語が始まります。加えてお嬢様にも秘密が。
栗原さん節炸裂でとても楽しく読みました。顔面と賢さに特化して人間的にはだめだめ(死神だからそれでいいんですけど)の死神執事と、脳みそが筋肉でまっすぐで正直な探偵にもなれない探偵・猪目、そして美しいけれどどこか奇妙なお嬢さまに、謎めいた万能を持つおじさまと、怪奇なものたちがどこかの街で寄り集まって当たり前のように日常を営んでいるの、なんだかくすっとしてしまう。
お互いしか見えていない、とか、お節介が人外を人にする、とか、まっすぐすぎて異形に気に入られる、とか、そういう胸をくすぐるものがたくさん詰め込まれていてにやにやしてしまった。あと冷蔵庫がなんかいい。ロマンを感じた。
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空間が意思と魔力を持ち、様々な魔物が息づく世界・パライナの北端に、誰も訪れない《最果て図書館》はあった。
記憶のない館長ウォレスは、鏡越しに《はじまりの町》の少女ルチアと出会い「勇者様の魔王討伐を手伝いたい」という彼女に知恵を貸すことに。
中立を貫く図書館にあって魔王討伐はどこか他人事のウォレスだったが、自らの記憶がその鍵になると知り……
臆病で優しすぎる少女。感情が欠落したメイド。意図せず世界を託された勇者。
彼らとの絆を信じたウォレスもまた、決戦の地へと赴く――
これは、人知れず世界を守った人々のどこか寂しく、どこまでも優しい【語り継がれることのないお伽噺】
第25回電撃小説大賞《銀賞》受賞作。(カバー折り返しより)
勇者と魔王の物語を、モブというか援助者的な立場から覗き見るような、おとぎ話めいた優しいお話。あとがきを読んで納得したけれど、常に優しい空気が漂っていて、確かに誰かに手を差し伸べているようなお話だなあと思いました。読んでいて心地よかった。
図書館長ウォレスとメイドのリィリが勇者と魔王の物語に関わっていないわけがないと思いましたが、やっぱりそういうことだったかー。ルチアといい感じのウォレスにちょっと「む?」と思いましたが笑 友人ならいいかな?
多くの人に読み継がれるわけではないかもしれないけれど、見えないところでこういうことがあって、その物語は最果て図書館にあるかもしれないと思うとちょっとだけ嬉しくなるような、素敵な物語でした。

妖精にとりつかれ、半妖精になってしまった人間の男子——<アーダ>。そんなアーダに血や涙を与えて契約し、主従関係を結ぶ「妖精使い」。犬耳としっぽのファボ、六枚羽を持つセルカを使役する妖精使いのクレアは、濡れ衣を着せられて今はお尋ね者。そんな時、家族を失わせた憎き仇である王家の跡継ぎエンテ王と、彼に従うアーダ・ロロにさらわれてしまい——!? クレアの口づけを奪うのは誰? 王宮ファンタジーラブロマンス☆(裏表紙より)
世間知らずだけれど純粋で心優しいお嬢様クレアが、アーダであるセルカとファボに守られながら、取り潰しになった家と家族の名誉を取り戻したいと願いながら、女王国初めての男王となったエンテ王と彼に付き従うアーダ・ロロとともに女王国の革命に立ち会う物語。
全体的にゆるふわなのは、主人公であるクレアがまったく状況を把握できていないからかなあ。相手の反応について何か思ったり考えたりするだけで、女王国に起こっている混乱や妖精使いとアーダの秘密についてあんまり深刻に捉えることができないような書き方になってしまっている気がしました。守られるだけっていうのはやっぱりちょっとなあ。

無事に結婚式も終わり、指輪で結ばれた近衛騎士・フェリクスとの甘い蜜月を楽しんでいたアウローラ。そんな彼女のもとに、フェリクスの姉であるルナ・マーレに子供が生まれたという嬉しい知らせが! 得意の刺繍をお祝いに携えて駆けつけたアウローラは、癇の強い赤子に大層気に入られ、臨時の乳母をすることになってしまい……!?(裏表紙より)
新婚さんのアウローラとフェリクス。ラエトゥス公爵家のルナ・マーレに息子が誕生し、お祝い事が続く。しかしその公子様、何故かある日を境にひたすら泣き続け、三人の乳母をもってしても寝かしつけられなくなる状態に。しかしアウローラがあやすとぐっすり眠ることから、頼み込まれて寝かしつけのための乳母になることに。
事件としては小さいかもしれないんですが、敵側がかなりでかい雰囲気を漂わせていてちょっと怖い。すごく強大な力を持つ何者かがアウローラを狙ってるようなので、はらはらします。
一方で、新婚さんな二人の甘いやりとりはにやにやしました。もっとふわふわするかと思っていたんですが、想像以上にフェリクスがしっかりしていて、おおーかっこいいー! と思いました。頼り甲斐のある旦那さんだな!
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サノスによって襲撃されたソーやロキたち。四次元キューブからスペース・ストーンを奪われ、アスガルドの民やロキを殺されたソーは、サノスを倒す手段を求めて宇宙へ。一方地球では、ブルース(ハルク)に危機を告げられたドクター・ストレンジがトニーに協力を要請。現在アベンジャーズは散り散りになっている状況だったが、サノスの陰謀を阻止すべくそれぞれが動き出す。
大きな戦いながらも最後に向けての前段階という印象の、アベンジャーズ三作目。アベンジャーズがばらばらになっている「アベンジャーズの内乱」については「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」が詳しいのかな? あとソー関連もどうして目がないのか、宇宙を旅しているのかわからないので、そちらはソー作品を見なくちゃいけないっぽい。
今回は各地に散らばっているスペース・ストーンをサノスに手に入れさせないよう戦うんですが、脱落者が多すぎてうわー!! となりました。ここからどうするの……?
と思ったらラストのマーク!! そういうことかー! キャプテン・マーベルめちゃめちゃ好きなので、活躍がすごく楽しみです。
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遥か太古の昔より地球を守るアスガルドの神々。その王オーディンの息子のソーはなんでも戦いで解決しようとする喧嘩っ早い性格であるために、地球へ追放される。そこで偶然出会った学者のジェーンたちと接するうち、自らを振り返るようになるソー。だが弟のロキはアスガルドの王となるために奸計を巡らせていた。
北欧神話をモチーフにしたマーベル作品の一つ。粗暴な主人公が立派な王となるために成長する物語。
ソーの真っ直ぐすぎておバカなところも愛しいし、ロキの頭がいいのにこじらせまくっているところも愛おしい。正反対の二人がなんかすごく見ていて楽しいんですよね。
ヒロインとの恋はすごくありがちなんだけれど、ラストがよかったなあ。こういう感じで高みから、遠く離れた愛する人を見守る神様って性癖に刺さる。
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趣味の百合を育てて品評会に出すという道楽などで、家族から見放されたアール・ストーン。90歳になって農場を差し押さえられ、行く宛のなかった彼は、偶然、運転するだけで稼げるという仕事を紹介される。しかしそれはメキシコ犯罪組織によるドラッグの運び屋という仕事だった。
「グラン・トリノ」が痺れるほどかっこよかったので、つい映画館まで見に行ってしまいました。「グラン・トリノ」ほど痺れる感じではありませんでしたが、人物の描き方やちょっとしたエピソードが非常にうまくて唸りました。
90歳の麻薬の運び屋となったアールが、ちょっと古い人間ながらも非常に人間味溢れていて、犯罪者たちをたらしていくのは、きっと彼の生き様が自由だからなんだろうなあ。こう生きたかったけれど生きられなかった人たちばかりがアールの奔放さに魅了されていくのは、一方でちょっと寂しい。
こういう結末になったのはきっとアールが歳だからで、もう何も失うものはないと思ったんだろうなあ……。孫も結婚したしな……。
哀愁漂ういい映画でした。面白かった。


