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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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いなくなれ、群青 (新潮文庫nex)
失くしたものは、何か。
心を穿つ青春ミステリ。
11月19日午前6時42分、僕は彼女に再会した。誰よりも真っ直ぐで、正しく、凛々しい少女、真辺由宇。あるはずのない出会いは、安定していた僕の高校生活を一変させる。奇妙な島。連続落書き事件。そこに秘められた謎……。僕はどうして、ここにいるのか。彼女はなぜ、ここに来たのか。やがて明かされる真相は、僕らの青春に残酷な現実を突きつける。「階段島」シリーズ、開幕。(裏表紙より)

ファンタジー要素ありの現代ミステリ。
一人称って読みながら語り手のことを感じたり考えたりするんですが、この作品の語り手の七草少年、最初から「なんか信用できないなあ……」という感じが漂っていて。階段島の性質から自分のことを語れない人かと思ったんですが、ラストに向かうにつれて、なるほどそういうことかと。
「真辺由宇がここにいる」ことが犯人の怒りであり、犯行の動機だった。ファンタジックな設定ならではのロジックで面白いなあと思いました。
しかしその真辺さんのまっすぐな性格がちょっと読んでいて辛い。振り回されているわけではなく、七草は自分で彼女についていくかどうか選んでいるんだよという台詞がありましたが、それにしても真辺が考えなしに突き進んでいくのを七草がなんとかしてあげているように感じられて。
続巻で今後この二人の関係も変わっていくのかなあ。
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男と女の台所
朝日新聞デジタルの連載を書籍化したもの。19の家庭の台所と暮らしている人を取材したのをまとめ、それぞれの暮らしや家族、家庭を見つめる。

とても面白かった。その家庭で作られるもの、食べる人たちの関係性。家族ができることと終わっていくこと。そうしたものが台所という風景を通して浮かび上がってくる。
人の暮らしぶりって本当にそれぞれで、ここに登場する人たちそれぞれが、自分の暮らしがあって他人の暮らしがある、そしてそれはそれぞれ違うものなのだということをわかっている感じがいい。読んでいて静かな気持ちになって、なんだかほっとした。
声優 声の職人 (岩波新書)
心惹かれたあの声もやっぱり森川智之だった。多彩な声を演じ分け唯一無二の存在感を放つ人気声優でありながら、自ら声優事務所の社長も務める稀有な存在。アニメから洋画の吹替え、ナレーション、ドラマCDまであらゆるジャンルで活躍し、「帝王」とも称されるプロフェッショナルが語る、声優という職人芸の秘密。(カバー折り返しより)

声優の森川智之さんが、自分の経歴や仕事、演技についてなどを語る一冊。岩波新書、いつの間にこんなものを出していたんだ(2018年4月刊でした)。
森川さんがどのようにして声優になったのか。養成所の話。先輩、同期、後輩の話。演技についての話。自らの転機となった役や吹き替えの話など、声優さんについては知らないことが多いのでなるほどなるほどと楽しく読みました。
巻末にはお仕事されたタイトルが収録されているんですが、すべて網羅しているわけではないようで。はーすごいなあ。さすが日本中の女子をお世話している人だ。
夏は終わらない 雲は湧き、光あふれて (集英社オレンジ文庫)
弱小野球部の三ツ木高校は、エース月谷と主将笛吹のもとで確実に実力をつけていった。急成長を遂げるチームの中、捕手の鈴江は月谷の投球に追いつけず苦しむ。一方、ライバル東明学園の木暮も、思わぬ乱調でエースナンバーを剥奪される危機に。それぞれが悩みと熱い想いを胸に秘め、最後の甲子園へ向けて走り出す!! 感動の高校野球小説、クライマックス!
まばゆいほどにきらめいていた、あの夏。(裏表紙より)

雲は湧きシリーズの三巻目。三ツ木高校のメンバーで長編になっています。
いやあ本当に面白かった。高校野球の描写も人間関係も爽やかで、年頃の少年たちの悩みとか野球に打ち込むことの懊悩を気持ちよく書いていて、読んでいて楽しくなりました。やっていることは野球だけれど相手を思うこととかチームであることなど、個人としての立ち位置やスタンスがあるよなあとよくわかる。こういう「みんな違う」ことを描いている作品、大好きです。
マネージャーの瀬川さんに後輩が出来た話、嬉しかったなあ。自分のしてきたことをちゃんと見ていてくれる人がいて、後を継いでくれるってすごく嬉しいことだ。
エースナンバー 雲は湧き、光あふれて (集英社オレンジ文庫)
県立三ツ木高校に赴任した庸一は、野球部の監督を任せられることに。初戦敗退常連チームに、野球経験のない素人監督。だが今年の選手たちは、二年生エース月谷を中心に「勝ちたい」という想いを秘めていた。やがて迎えた夏の甲子園地区予選。初戦の相手は名門東明学園。弱小チームと青年監督の挑戦が始まる…!! 少年たちの熱い夏を描いた涙と感動の高校野球小説集。
勝ち残りたい。一日でも長く。(裏表紙より)

「監督になりました」「甲子園からの道」「主将とエース」の三本。前の巻に当たる『雲は湧き、光あふれて』から引き続きの登場人物がいます。
この本は三ツ木高校を中心にした作品で、若杉監督、エース月谷、後に主将になる笛吹の三人がメイン。子どもたちの野球を見守る大人の視点も、野球をやる子どもの視点も、どっちもすごく説得力があってリアルで大変面白かったです。
読みながら心は大人側にあって、若杉の姿勢がいいなあと思ったり、記者の泉の見守りの視線に頷いたりと、甲子園という場所を目指す野球部員たちを応援する気持ちになっていました。三ツ木のみんなの今後がもっと読みたいなあ。
壊滅騎士団と捕らわれの乙女4 (一迅社文庫アイリス)
黒十字騎士団団長ヴィンセント王子と婚約した田舎貴族の娘フィーリア。彼のために王宮内で花嫁修業をしていたある日、国王に「結婚を認めた覚えはない。認めて欲しければ皇太后に結婚許可をもらって来い」と突然言われてしまって——。意気込んで受けて立ったのは私だけど、結婚を認めてもらうための課題が暗殺なんておかしすぎるでしょう! それにヴィンセントの様子もちょっと変じゃない!?
婚約期間は試練の連続? 一途すぎる王子の大迷惑な溺愛ラブコメディ第4弾!(裏表紙より)

花嫁修行中のフィーリアは国王に「皇太后に認められれば結婚を許してやらんこともない」と言われて、皇太后に会いに行く。あのヴィンセントの祖母、あの国王の母なのだから、とんでもない人物だと覚悟していったら、想像通りの人でした……というコメディ成分強目のラブコメです。相変わらず変な方向に振り切れている人たちばかりでお腹痛い。
新キャラが登場して、三角関係か……と思ったけれど、ヴィンセントがちゃんとフィーリアを大切にすれば騒ぎが起こらないと思うので、ヴィンセントは本当にしっかり言葉を尽くしてフィーリアを捕まえておけよな……今後を見守りたいと思います。
トカレフ [Blu-ray]
実業家として成功しているポールは、過去にいくつもの悪事に手を染めながらも現在は新しいパートナーと愛する娘と幸せに暮らしていた。だが留守中に自宅が襲撃され、友人と遊んでいた娘が誘拐され、殺害されてしまった。娘を撃った銃「トカレフ」からロシアンマフィアだと当たりをつけたポールの復讐劇が始まる。

おお、おおー……。これは唸らされる復讐劇。
俺の娘を殺したやつを殺す、というバイオレンスなのですが、復讐心や疑惑がどんどん積み重なってポールを追い込んでいく。暗喩的に、自分の息子を轢いた犯人の家に銃を乗り込もうとしたが頭が冷えて病院に戻った、息子は助かった、という話が出るんですが、まさにこれの集約されている。
怒りで我を失うか、それとも冷静になって立ち止まることができるのか。一時の激情に流された主人公の悲劇で、最後まで見て胸が引き裂かれそうでした。すごく好きな作品だった。
ヴィジョン/暗闇の来訪者 [DVD]
交通事故のPTSDに悩まされるイヴリーは、夫とともに郊外の空気のいいところに移り住んだ。だがしばらくするうちに周囲でオカルトめいた不思議な出来事が起こり始める。不安と異常を訴えるイヴリーだが、彼女が妊婦であることを理由に周りの人間は取り合ってくれず……。

ホラー映画です。妊娠を理由に「それは気のせいだ」って言われ続けるの、ホラー、オカルトの鉄板ネタだと思うんですけど、はらはらさせられてとてもいいですね。そしてこういうののお決まりとして、親身になってくれる人や気のせいだっていう人こそ怪しい……。
謎の現象の理由を突き止めるべく、周囲にヒスを疑われながらも手がかりを辿るイヴリー。このヴィジョンがなんなのかがわかったところで真相が明らかに。そういうスポットだったということかな。
バトルシップ[AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]
アメリカ海軍に所属するアレックスは提督の娘サマンサと結婚を認めてもらおうとしていたが、同僚との喧嘩沙汰のせいで印象は最悪だった。各国の護衛艦が大規模な軍事演習を行うべくハワイに集まっていたある日、謎の巨大物体が発見されるが、突如攻撃を開始したそれに多くの人間が犠牲となる。アレックスたちは生き残った仲間たちとともに反撃する。

青二才な青年将校が主人公。直情的で決して指揮官向きではないのですが、有事下において仲間とともに英雄となり、そして提督の娘との結婚を認めてもらうまでのお話。
提督がまたリーアム・ニーソン氏だからもう威圧感がすごい笑 しょっちゅう出てくるわけじゃないのにやばいお父さん感をびんびんに感じる。
異星人。海軍。海戦。アナログ兵器のかっこよさ。ロマンあふるるアクション映画だと思いました。老いた歴戦の勇士たちと協力するシーンは思わずにやけます。こういうのがいいんだよなあ! かっこいい!
ロシアン・スナイパー [DVD]
第二次世界大戦中、ソ連の大学生だったリュドミラは射撃の才能に恵まれたことで軍人となり、数々の敵を撃ち殺してきた。やがて「死の女」とも異名される凄腕のスナイパーとして名を馳せ、国と戦争の象徴的な存在となっていく。一方で女性らしい幸せを望むリュドミラだったが、戦争は激化していき……。

実在した女性狙撃手のことを描いた作品。自分で自分の可能な道を選んでいるはずなのですが、世界のどうしようもない大きな流れに飲まれていったという印象もあります。すごい大きな波に飲まれて、最後は静かな満ち引きを見る……みたいな。なので鑑賞後はひたすらに、虚しくて寂しい。
音楽とともに悲惨なシーンが流れるのは胸が押されたように苦しくなるけれど見入ってしまう。ときには音がはっと鳴り止むこともあって、すごく効果的だなあと。
熱いけれど静かな作品だったように思いました。
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Author:月子
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