読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

“氷の貴公子”と名高い、美貌の近衛騎士・フェリクスが投げた指輪で縁を結ばれた、刺繍好きの伯爵令嬢アウローラ。初めての恋に戸惑いながら、豊穣祭の衣装準備に追われていたある日、彼女を狙う不審な団体がいるとの情報が! アウローラは婚約者であるフェリクスに護衛してもらうため、同じ屋敷に住むことになって…!?(裏表紙より)
社交シーズンが終わり、領地に戻ったアウローラたち。しかしアウローラのポルタ領ではこの時期は豊饒祭の準備の真っ只中。衣装に刺繍を施すアウローラだったが、街では彼女を探して暗躍する魔術師たちがいるらしい。
というわけで情報を聞きつけたフェリクス(王太子殿下付き)が捜査に乗じてアウローラといちゃいちゃする話。指揮をとっているはずの王太子殿下が霞むくらい、フェリクスの「アウローラ好き好き」光線がやばいです。カイの「もうやだこの人」に爆笑しました。
ものすごい気持ちが高まっているフェリクスに、アウローラが慣れる日は来るんだろうか……というくらいです。暑苦しいくらいの愛情を示してくれるフェリクスはもはやギャグ要員なのではと思ってしまう。本人はいたって大真面目ですが、周りの人は大変だなあ。
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恋愛に興味がなく、刺繍が大好きな伯爵令嬢アウローラ。彼女は、今日も夜会で壁の花になっていた。そこにぶつかってきたのはひとつの指輪。そして、“氷の貴公子”と名高い美貌の近衛騎士・クラヴィス次期侯爵による「私は指輪が選んだこの人を妻にする!」というとんでもない宣言で…!?(裏表紙より)
軽快で楽しい、恋をしたり自分を受け入れてもらえる喜びがめいっぱいに詰まった、幸せなロマンス小説でした。
アウローラの現実的、というには違うかもしれませんが状況を冷静に判断する視点と、フェリクスの見た目とは相反する不器用さが合わさったときの「しっくり感」が読んでいて非常に楽しくて、彼がアウローラを離し難いと感じる気持ちに「そうそうそう! そうなのよ!」とうなずくことしきり。
アウローラの刺繍趣味も長く続けていたことが花開くという喜びがあって、とても微笑ましかったです。服装の描写が素敵で、アウローラでなくとも刺繍に美しさを想像してうっとりしてしまう。
そしてアウローラのお胸が! 肩幅も腰も人並みにばーんとしているところが大変魅力的だと思いました。華奢なのも可愛いですが、普通に肉付きがよくて女性らしいのも素敵ですね。
刺繍と占術と魔法という組み合わせが非常に面白くて、おおっとなりました。そういう運命的な設定、大好きです!
とても楽しい作品でした。面白かったです。

魔術師フォン・ロットバルト男爵によって昼は白鳥、夜は人に戻る魔法をかけられた少女たち。犯した罪に対する当然の罰だという父の言葉を信じて監視役を務めていたオディールは、余暇には魔術研究に励み、父親を満足させようと試みるが果たせず、鬱屈した毎日を送っていた。だが白鳥の女いうに試練が課せられ、その罪の告白を聞くことでオディールの頑なな心に変化が生まれ……。ラッキー版「白鳥の湖」登場!(裏表紙より)
魔術師の娘のオディールと、小国の王女でありながら男を裏切った罪でフォン・ロットバルト男爵に囚われ白鳥に変えられたオデット姫。抑圧された少女たちは果たして真実の愛を貫いて解放されるのか、というお話。
女性が解放される話なので、そういう価値観の世界だとわかっていても、男性陣、ジークフリート王子のひどさが目に余ってしまい、オデットと恋に落ちても罠にはめられるとわかっているので、大丈夫かなとはらはらしました。いや本当に大丈夫か? こういう価値観ってなかなか改められないと思うけれど……。
しかしエピローグ部分当たる「みんなが幸せになりました」はみんなが幸せの尻尾を掴んだ描写に溢れていて、大団円というラストでした。

20世紀初頭、フランス——。百貨店を経営する裕福な一族の娘・ミシェルは、社交界デビューを目前に控えていた。両親を亡くしているミシェルにとって、後見人は冷酷な伯母夫婦。厄介払いのための結婚をさせられる日も近いと知ったミシェルは、ずっと手紙を交わしていた「三日月伯爵」に会うため、パリに行く決意をする。顔も知らない彼を捜しだせるのか…!? 黒猫と手紙が導く奇跡の恋物語。
『きみが大人になったら、パリでまた会おう』(裏表紙より)
足長おじさん的なお話。財産目当ての伯母一家に厄介払いされ、修道院に入るもののひどい折檻を受けて辛い日々。ある日それが匿名の告発によって女学院に生まれ変わるも、ミシェルはそのまま学校に入れられる。学校生活は楽しく無事に卒業を迎えたけれど、今度は社交界にデビューして、遺産を狙う人々の前に立たなければならない……。ここまでくると将来に絶望しそうなものなんですが、ミシェルを支えるのは「三日月伯爵」。ああもう甘酸っぱい! いつかあなたに会いたいと願い、行動する女の子は素敵だ。
エリオットの帽子職人という仕事も、実に少女小説的できゅんきゅんします。手先の器用な男のひとっていいよね!
三日月伯爵の秘密はちょっと凝っていたなあと思いました。面白かったんですが、そこはやっぱりストレートにいってほしかった気持ちもあり。
可愛らしいお話でした。

親友を突然うしなった男の子、リストラに晒され、息子に侮蔑されながらも日常に踏みとどまり続ける父、不登校を続ける少年が出会った廃品回収車の老人、女手一つで仕事を抱えながら育てた息子を襲った思いがけない病——苦しみから立ちあがり、もういちど人生を歩きだす人々の姿を鮮やかに切り取った短篇集。たくさん泣いたあとは、あなたの心にも、明日を生きるちいさな勇気が戻っているはず。
解説:北上次郎(裏表紙より)
事件、事故、病気、離婚などなど、何かの理由で立ち止まっている人たちが、再び歩き出す話を集めた短編集。その人たちの身に起こったことは本当に、日常的に誰にでも起こりうることばかりで、当たり前のことが書いてあるんだけれどきちんと書くというのは大事だよなと思わされる作品集です。
短編なのでみんなちゃんとある程度救われるし、その先のことを読みたいと思わせるものも多いですが、人生って人それぞれで、ドラマティックなんだと思いました。

美丘、きみは流れ星のように自分を削り輝き続けた……平凡な大学生活を送っていた太一の前に突然現れた問題児。大学の準ミスとつきあっていた太一は、強烈な個性と奔放な行動力をもつ美丘に急速に魅かれていく。だが障害を乗り越え結ばれたとき、太一は衝撃の事実を告げられる。彼女は治療法も特効薬もない病に冒されていたのだ。魂を燃やし尽くす気高い恋人たちを描いた涙のラブ・ストーリー。(裏表紙より)
強烈な女の子、それが美丘。短い輝きを残していなくなってしまった彼女、というラブストーリー。
刹那的で切なくて、燃えるように熱い。人との関係って時間じゃないよなと感じさせる、濃厚な一年間。太一も美丘も幼かったけれど、いましかないと思って生きるのは多分この年齢の特権だと思うんですよね。大人になると磨耗してしまう心の、まだ柔らかで鋭い部分で、友人や恋人との関係を味わっていた気がする。
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マフィア幹部である父と母をマフィア関係者に殺されたカトレアは、隙をついてアメリカ大使館に逃亡し、亡命。だが空港を逃げ出して叔父のエミリオの元に身を寄せたカトレアは復讐を誓い、15年後暗殺者として、両親の仇を誘き出すために次々と仕事を果たしていく。しかし偽名を使って付き合っていた恋人から素性が漏れてしまい……。
復讐を誓った美しき暗殺者。華麗なんだけれども泥臭さを感じさせるところが、非常にシリアスでかっこいいです。犯行現場にカトレアの花を置くって、「私はここにいるぞ」という激しい復讐心を表していてすごくかっこいい。
何も知らずに愛していた恋人から素性が割れるというのは、暗殺者ヒロインの作品としてはとしては「ああーやっぱりー」っていう感じなんですが、そういう甘さがいいと思いつつも、そういうところもちゃんとしっかり自分を律するヒロインを描いてほしいなという気持ちもあり……。あんなに幼い頃から構成員の素質を見せていたカトレアが、寂しさを埋めるために男性と付き合ってそこから大事なものを失うって、あまりにも悲しい。暗殺者に徹してほしかった。
いやしかしアクションといいかっこいい映画でした。
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マサヤスとワカナは今日も簡単でも美味しいものが食べたい。家には小姑のヒトミがいて暴飲暴食を繰り返している。三人はそれぞれ料理に自分なりのアレンジを加えて披露する……料理番組的な短編ドラマ。全4回。
2013年10月放送の四回しか見ていないんですが、DVDだとパイロット版の1話が収録されているようです。
ゆるゆるーっとした作品で、オードリーの若林さんと酒井若菜さん、佐藤仁美さんが時々素に戻った演技をされるところで噴いてしまいます。お互いに半笑いになったところでアドリブ入ったまま演技を続けているの、微妙な空気が漂っていておかしい。
焼肉、卵かけごはん、カレーリメイクなどなど、家にある簡単なものでアレンジを加えたレシピを紹介してくれます。夜中に見たらめっちゃお腹空くやつ。卵かけ御飯のお好み焼き風が美味しそうだなと思いました。
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21世紀初頭、突如現れた謎の組織ギャラクターに制圧された世界で、人間はごく一部の地域でかろうじて暮らしていた。ギャラクターに対抗するため、「石」と呼ばれるものの力を引き出すことのできる適合者と呼ばれる能力者たちが集められ、迫り来る敵と戦うようになっていた。ガッチャマンと呼ばれるGチームの、健、ジュン、甚平、竜の四人は指令を受けてギャラクターに立ち向かうが……。
原作は見たことがない世代です。
テンポがあんまりよくないアメコミ映画を見ているような印象でした。CGやらエフェクトやら何やらを駆使しまくっていて動きや構図がかっこいいですが、ところどころ垢抜けない感じが実に邦画だなあと、逆に微笑ましくなってしまいます。
こういうパーティものだと必ず過去に仲間の喪失があったり裏切りがあったりという部分は王道を貫いていてわかりきったストーリー展開ですが、健とジョーが役者さんとしてもキャラクターとしても濃いので、この二人に注目して見てました。
ジュンの性格、というか精神年齢が他のメンバーと比べて一つ下に位置しているようなのが、ちょっとちぐはぐで気になったかなあ。ガッチャマンである自覚が足りない気がするというか。甚平は子どもなので(でも多分演技だろう)まだいいとしても、こういうときにそういう声量は変じゃないか? とか、恋する言動がちょっと子どもっぽいとか、いかにも作られたキャラクターなのがシリアスにそぐわない気がしました。気が抜けてしまうというか。
戦うためだけに選ばれた人間兵器としての台詞が多数あるんですが、人ならざる者の苦悩をもっと見てみたかったかなあ。絶対そこ美味しいと思うんですよ! 任務任務言うだけじゃなくてもっと葛藤を! 人なのか兵器なのかって悩むところをもっと!
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大規模な事故により壊滅した雛見沢、そこで何が起こっていたのか――。綿流しの日に殺される運命にある梨花は、羽入とともに世界を繰り返してきた。すべては自分が殺害されることにより発生する雛見沢の滅亡を止めるために。いくつもの世界である病を発症させたことにより不幸な結末に終わった自分と友人たちに、果たして救いの道はあるのか。
無印のときに散りばめられていた謎を回収する解答編。誰が本当の主人公であったのか、いくつかの物語が存在するのは何故なのかというのが明らかになりますが、梨花ちゃまかわいいわあ素敵だわあ。ループものの主人公ならではの擦れた感じがたまらないですね。
しかし子どもがひどい目に遭うのは見ていて辛い。鷹野のエピソードは真顔で見ていました。きつい……。
オープニングに変化が現れていたときには感動しました。全員で力を合わせて真犯人とこの惨劇を乗り越える、という決意が感じられて、頑張れ! と応援したくなる。最後の世界線ではすべての仲間たちが一人も欠けることなく運命を乗り越えることができてたぎりしました。最後まで見守ってきてよかったー!
一番最後の最後、美代子のシーンは、彼女もまた救われる世界線があるということでいいのかな。そうだったらいい。そうであってほしい。