読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

極道だった実家のせいで、彼氏も仕事も長続きしない緋桜乃は、現在花屋のアルバイト。そこに整った顔に銀縁メガネをかけた男性客が現れた。祖父が義理と人情を守るため、東京下町に立ち上げた会社「NDY企画」への帰還の合図だ。いやいや帰った緋桜乃は、唐突な見合いを強要された上、結婚詐欺の被害者を救済しろと言われて——!? 義理と人情の下町事件簿!
だから、わたしは二代目なんて継ぎません!(裏表紙より)
読む順番が前後してしまいましたが、第1巻。
一話完結のドラマみたいでテンポがよくて好きな作品だなあと思います。「姐」になるところが「きたぞきたぞきたぞー!」と盛り上がるのがわかるので、さくっと読めてすぱっと気持ちいい。最後に菅野さんに気付いてもらえない、がっくし、っていうオチもいいんですよね。
菅野氏も堺氏もだいぶと難ありなので、早く三塚さんとくっつけばいいのになー。

人と獣の姿を持つ不思議な存在、花犬。そしてその花犬を相棒に狩猟をする花操師。花操師見習いのコトナは、過去にあった花犬との辛い別れが原因で、現在の相棒セキとの関係がぎくしゃくしていた。近く行われることになっている、花操師への昇格試験の合格も危ぶまれる中、凶悪な花犬が出没し、多くの犠牲が出たという。それは、かつてのコトナの相棒である花犬ハルシを殺した相手で——!?
きみのおtなりに、ふさわしい自分でいたい——。(裏表紙より)
独特な世界観の民族風ファンタジー。とても可愛らしいお話で、花犬たちが可愛いこと!
犬を使うということと、犬の好物である植物や薬学が詰め込まれた作品で、花を食べる犬って可愛くてロマンチックだなあと思いました。
お話としても、パートナーであること、どういう風に相棒になっていくかにはらはらさせられて、素直な気持ちを伝えて本当にパートナーとなった二人に心からほっとしました。喪失を乗り越えた登場人物って健やかで伸びやかでとても眩しい。
シャリジとスールがまたいい感じで、意地悪なシャリジはともかく笑 スールの人懐っこさにはずいぶん癒されました。
とても可愛らしいロマンあふれるファンタジーでした。

『小説とかドラマって不思議だと思わない? 異世界でも言葉が通じるなんて』
ごく平凡な女子大生・水瀬雫は、砂漠に立ち尽くしていた。不思議な本を拾った彼女は気づけば“異世界”にいたのだ。
唯一の幸運は「言葉が通じる」こと。
魔法文字を研究する魔法士・エリクに元の世界の言語を教える代わり、共に帰還の術を探す旅に出る雫。しかし大陸は二つの奇病——子供の言語障害と謎の長雨による疾患で混乱を極めていて……。
自分に自信が持てない女子大生と、孤独な魔法士。出会うはずのない二人の旅の先、そこには異世界を変革する秘された“物語”が待ち受けていた。
藤村由紀名義でWEB上に掲載以降、絶大な支持をされた大人気WEB小説が大幅加筆修正で、ついに書籍化!(カバー折り返しより)
プロローグ的な第1巻。「緑の少女」って緑=黒髪のことだと思っていたんですが、どんぴしゃりで緑色の髪をしているメアのことだったのかな。
異世界召喚ファンタジーですが、言語の話が結構多くて異文化交流しているシーンがとても面白いです。甘さとは関係なく淡々と旅をしているところにすごく好感を持ちました。またエリクが淡白ながら有能で、知識欲はありつつもわきまえているところがとてもいい。無駄に冷めてたり熱かったりせず、程よい感じで「自分のしたいこと」をちゃんと実行する人間は見ていて嬉しいです。
雫とエリクは何をなすんだろう。サイトの方でも是非読んでみたい。

「おにいちゃん、遊んでいってや」客引きのおばちゃんの手招きで、男が一人、また一人と店に上がる。大阪に今なお存在する「色街」飛田。経営者、働く女たち、客、警察、ヤクザらの生の声に耳を傾け、「中」へと入り込んだ著者が見たものは、人間の性むき出しの街で懸命に生きる人々の姿だった。十二年にわたる取材により、一筋縄ではいかないこの街を活写したルポルタージュの傑作。(裏表紙より)
こういう世界があるということを一つの形にした本だなあと思いました。
善悪とか有無とかいう判断の前に、飛田という場所があってそこに独特の価値観を抱いて生きる人たちがいる。求める人がいるから存在する場所なんだろうけれど、まったく別の世界の出来事のようでもあり、少し怖い。
うーん、感想を書くのが難しい。これが世に出た(世に残る)ことはきっと意味があるのだろうし、多分そういう世界があることを知っておかなくちゃいけないと思うけれど、触れるな、知るな、立ち入るなという場所があることが、心にしこりとなって残る。
![ミザリー [Blu-ray]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51np1b7kQ6L._SL160_.jpg)
有名ロマンス小説家のポール・シェルダンは、大人気だったミザリーシリーズが長く続くことに飽いて最終巻でミザリーを殺し、新しいものを書きたいと意欲をみせていた。新たな作品を書き上げたポールだったが、自動車事故に遭って重傷を負ってしまう。助けてくれたアニー・ウィルクスはポールのファンだと名乗り献身的に看病するが、愛する作品でミザリーが死んだことを知り、豹変を始める。
痛い怖い痛い怖いと思って、なかなか最初から最後まで見たことがなかったのですが、今回初めて見通しました。
スティーヴン・キングはすごいわ……としみじみ思いました。こんな展開になるのは嫌だ! というのをためらいなくやって、二回ほどひっと言わされてしまったし、作品を愛するあまり作品に殺されるという展開はすごかった。すごくすごく痛かったし怖かったですが、とても面白かった。
しかしあまりにきついのまた見たいかというと、ちょっとすみません考えさせてくださいという感じです。いやしかし面白かった。原作も読みたい。
![アメリ [Blu-ray]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51kmy%2BIbWmL._SL160_.jpg)
元軍医の冷淡な父と元教師の母の娘に生まれたアメリ。父親の勘違いによって心臓病だと思われてしまったアメリは家の中で母から教育を受けて育ったため、よく空想に耽るようになっていた。母が運悪く亡くなり父と二人になったアメリは一人で生活することを望み、二十二歳になって一人暮らしをしてカフェで働いていたが、ある日を境に人々を少しだけに幸せにする喜びを覚えた。そして自身も恋をするようになり……。
フランス映画ということでなんとなく苦手意識があったんですが、可愛いお話だったなあ。空想に耽る人って映像だと表現不足だったりチープだったりして好きでないんですけれども、アメリのこれは色彩やカットなんかに遊び心があって少し面白かった。
犯罪すれすれなときもありつつ、偶然出会った人のささやかな幸せの手伝いをする、という連鎖的な事件が楽しくて、けれど大事な自分のことには勇気を出せないアメリが可愛らしい。周りの人々の「ちょっと変だ」という個性もすごく調和がとれている感じがしておしゃれに思えました。あんまりやりすぎると下品なんだよなあ個性って。
好きな映画だと思いました。楽しかったです。

台湾に転勤して三年。ついに戻ってきた蛍だったが、企画部の雰囲気はまるで変わっていた。以前のきびきびした働きぶりはどこへやら、新人ばかりのそこはやる気のないだらだらムード。しかし蛍の影響で少しずつ仕事がうまく回り始めると、蛍と部長の仲も急接近。ついに結婚の話が出た! しかし何事も「面倒臭い」「まあいいいか」で済ます干物女であることが災いして、様々なすれ違いが……。
干物女でもオンオフの使い分けができていればそれでいい、と思わされた第2期。
1期では蛍の性格が合わないと思いましたが、2期もだいぶと合わないと思いはしたもののだいぶとマイルドになっていたかなあ。部長の時々妙にノリのいい性格は謎だなとは思いましたが……。
当時は山田姐さんと二ツ木さんのやりとりが好きだったのですが、今回もやっぱりなんだかんだでノリのいい二人が楽しくて好きでした。美男美女でしっかり者、に見えて結構凸凹していてお互いに好き合っている、という二人の安心感。それに比べて蛍と部長はどうなんだと思ってしまう笑
小夏さんもいいキャラだったし瀬乃さんも恋愛小説的に美味しいキャラだったなあ。瀬乃さんの性格って一度恋に落ちると結構ベタ惚れしてくれるタイプだと思うんですよ!
![モンスター 変身する美女 [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51xaknTndfL._SL160_.jpg)
両親を亡くして天涯孤独となったエヴァンは、カリフォルニアを離れてイタリア行きの飛行機に飛び乗った。そこで出会ったルイーズと恋に落ちたエヴァンだったが、彼女は謎が多く、自分のことをほとんど語らない。しかしルイーズは生き物を食らうクリーチャーであるという秘密があった。
天涯孤独の青年がクリーチャーの美女と恋をする。20年ごとに半分新しい細胞を持ったほとんど不老不死のルイーズなので、生き物を襲うちょっとグロテスクなシーンもあるんですが、人外の彼女と僕というシチュエーションはとてもいい。少年少女でよく見るような関係性も、二人が大人で孤独であるとまた違っていて面白い。次の自分は果たして誰なのかという問いかけとか、不死とか、そういうものを冷静に観察してきた淡々とした雰囲気が底の方に流れている気がする。
すごくさっと終わるので「おや?」と思いはしたものの、「細胞が恋をする」という結論なのかしらと思って興味深く見ました。

1996年38歳のとき僕は小説家になった。作家になる前は国立大学の工学部助教授で、月々の手取りは45万円だった。以来19年間に280冊の本を出したが、いまだミリオンセラの経験はなく一番売れたデビュー作『すべてがFになる』でさえ累計78万部だ。ベストセラ作家と呼ばれたこともあるが、これといった大ヒット作もないから本来ひじょうにマイナな作家である——総発行部数1400万部、総収入15億円。人気作家が印税、原稿料から原作料、その他雑収入まで客観的事実のみを作品ごと赤裸々に明示した、掟破りで驚愕かつ究極の、作家自身による経営学。(裏表紙より)
自分にはとても当てはまらないけれど、参考になった! でも全然別の世界の話すぎて参考にならない気もする!
『すべてがFになる』の実際の発行部数や印税額の推移が表にされているので興味深かったです。印税の話、講演や雑誌での対談とか、テレビとか、そういうものの収入について書かれているので、ほーなるほど相場はそんな感じなのかーと思いました。経験してみないとわからないよなあこういうの。勉強になります。

