読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
超軍縮時代に突入し、水面下で熾烈な情報戦が繰り広げられる世界。軍隊化する警察組織の中で、戸籍を奪われ死者と同じ扱いを受けながら最前線の戦いを強いられる者たちが、日本にはいた。対スパイ殺人権を持つ特公五係、通称“サクラ”と呼ばれる精鋭集団——その候補生である海棠鋭利は、唯一無二の相棒・御津見珀と共に総理大臣の息子の護衛を命じられる。それは“サクラ”になるための卒業試験であり、同時に国を守る特務でもあった。(裏表紙より)
冒頭の感じから、かつての相棒が助けに来た。お前は俺のメサイアだ、という感じの話を想像していたのですが、本編は二人が相棒になり卒業試験となる任務を受けたものがメイン。お互いのことを相棒だと感じている様子なのはわかったけれど、どちらかというと鋭利の過去の清算についての話なので、二人の離れがたい感じをもっと読みたかった。
重くならず、けれど世界と国と家族について自問自答を繰り返す若者たちのお話で、最後の演説はエンタメらしくて気持ちよかったです。
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