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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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この世界の片隅に [DVD]
1944年。18歳のすずは広島から呉にある家に嫁ぐ。折しも日本は戦争の只中にあったが、人々は日常を生きていた。もちろんすずも……。けれど空襲や物資不足が続き、ある日……。

すごく地味な絵で温かみのある色彩で描かれているのに、ちょっとした台詞や映り込むものが戦時下であることを示すものばかりで、これは日常なんだけれど非日常なんだ、悲しいことがあった時間なんだというのを見終わった後に感じる。
すずのうっかりなところや、ちょっとした失敗、くすりと笑えるシーンが積み重なっていって、ゆっくりと世界が変わっていく感じ、途方にくれたような、取り残されたことへの悲しみや恐れ、どこで生きていけばいいんだろうとわからなくなる感じというのか……。それでもその変化や状況を受け入れて、この先も生きていく、そのありふれた当たり前にぐっと胸を掴まれました。すごい映画だ。
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花狩のロゼ 歌姫は薔薇を殺す (ビーズログ文庫)
「何度だって君に会いにくる——」少年・クロードが初恋の女の子ロゼと交わした約束は、花が人を喰う“花嵐”によって引き裂かれた! ロゼがいなくなって5年。クロードは、18歳の可憐な美女に成長。実はロゼを奪った花を狩る“歌姫”になるため、女の子として楽院に通っていたのだ!! そんな彼(彼女!?)の前に、少女と見紛う“舞手”の少年・ノワールが現れる。出会い頭に彼に殺されかけたクロードとノワールの仲は最悪! しかも、ノワールにはある秘密が…!? 複雑、厄介に面倒臭く“恋の花”が絡み合う!!(裏表紙より)

何故続きが出ないんだという感想を当時あちこちで見かけた覚えがあるんですが、これは何故続きが出ないんだと思っても仕方がない。女装男子と男装女子のじれじれファンタジーです。
思いを通じあわせた初恋の少女ロゼを薔薇によって失ったクロードは、自らに花を殺す歌姫の才能があることを知り、親友の作った薬で十四歳の身体に時間を巻き戻して女装、歌姫と舞手の集まる楽院で歌姫になるための修行をすることになる。
花を殺す、歌姫と舞手、楽院生活、それぞれの有能な親友、ふたりのすれ違いなど美味しい要素がたっぷり詰まっていてもっと読みたいなあと思いました。男のクロードがちゃんとかっこいいのがずるい……!
天地明察
江戸時代、前代未聞のベンチャー事業に生涯を賭けた男がいた。ミッションは「日本独自の暦」を作ること。碁打ちにして数学者・渋川春海の二十年にわたる奮闘・挫折・喜び、そして恋!!(帯より)

長らく積んでようやく読みました。
天を目指して生き、星となった人たちのお話だったなあ。地の上から星となるってこういう感じなのかと感慨深く読み終わった。
どうして、なぜ、と問いながら、失敗と恥を経て、そこに至る。主人公である渋川春海が星だと思って読んでいたんですが、最後が近付くにつれてそこにいた人たちみんなが星だっただとわかる、その繋がりを知って涙がこぼれました。こうやって人が繋がるって、いいなあ。
『光圀伝』をだいぶと前に読んであったので、光圀公が出てくるところはおっと思いました。
面白かった。
図説 英国貴族の令嬢 (ふくろうの本)
「英国メイドの日常」「英国執事」に続くシリーズ第三弾。メイドや執事が仕えるお嬢様たちは、当時どのようなものだったのかという一冊です。
やっぱり継承についてと結婚についてが大きな部分だったかな。お嬢様たちがその後母親としてどのように活動したかは少しだけだったのですが、大変だなあと思いました。幸せなロマンスは現実にはあんまりなさそうだ。
夜行観覧車 (双葉文庫)
父親が被害者で、母親が加害者——。高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。遺されたこどもたちは、どのように生きていくのか。その家族と、向かいに住む家族の視点から、事件の動機と真相が明らかになる。(裏表紙より)

これはいやーな話だなあああ。『白雪姫殺人事件』に通じるような、他人の暴走みたいなものも感じるし、もっと当事者に近いことからいやらしい野次馬根性も見える。なのに他人事のようで、劇的に変わる人たちはいない。
「何がきっかけで家族が家族を殺すかわからない」というリアリティが怖い。何かがひとつ違うことで、人は簡単に家族を殺してしまうのかもしれない。真実と自分の心を知っているのは本人だけ。他人に語る資格はない。
殺人が起きた高橋家。その向かいの壊れ始めた遠藤家。スピーカー的な小島さと子という大まかな三つの視点なのですが、もうそれぞれが本当にいや! 理想的に見えて歪んでいる息苦しい高橋家も、全然ばらばらな方向を向いて喚き散らしているような感じの遠藤家も、他人の不幸は蜜の味みたいな小島さと子も、本当に全部いやだ……。それを強調するような小道具がいやな感じを増してすごい(褒め言葉)
いやだいやだと思いながら一気に読んでしまった。すごかった。
図説 英国執事 貴族をささえる執事の素顔 (ふくろうの本/世界の文化)
『英国メイドの日常』に対して、執事の本。使用人として男性と女性の役割はまったく違っていたんだとわかる一冊だなあと思いました。
こうしてみると、使用人って、主人の家の一部みたいなもので自分の人生ってほとんどなかったのでは? と思ってします。出世が人生だったのかなあ。主人たちから信頼されることが喜びだったのかも。そういう人たちの恋愛話を想像してみるのが楽しいですね。
蓮華鬼譚 宿命と恋の始まり (ビーズログ文庫)
十七歳の少女・蓮華は、大切な人たちを奪った『鬼』に復讐する旅に出る。それこそが、残された蓮華にとって唯一の、生きる意味だからだ。だが、鬼の行方を捜す道中、同じ目的を持った青年・出雲と出会う。軽薄で軟派。しかも、蓮華が忘れようとした過去の記憶を刺激してくる嫌な男——そう思っていたのに、彼と接するうち、閉じていた蓮華の心はかき乱されて!? 宿命が織りなす和風幻想譚!(裏表紙より)

和風ファンタジーはめずらしいなあという気持ちで読む。鬼を退治する真実の一族の出身で、鬼糸という糸状の武器を用いる蓮華。一族の里が滅ぼされ、生き残りである籐二とともに仇の情報を集めていたが、道中出会った別の里の青年・出雲と鳥羽から、一族の里が次々に滅ぼされていることを聞き。
少女とおっさんと美青年と少年のチームが、鬼を退治するお話。全体的にこざっぱりとしていて一冊で解決するんですが、恋愛要素が薄くてもうちょっと! もうちょっと蓮華と出雲のかわいいところを見たかった!
本当の敵が誰なのかという真実は悲しかったですが、真実の一族であることを貫き通した彼女たちがかっこよかったです。
図説 英国メイドの日常 (ふくろうの本/世界の文化)
19世紀後半から20世紀初めまでの英国での、メイドさんの素顔をまとめた一冊。薄いですが、メイドものの作品を読んだことがある人なら「あああの話の裏事情はこうなってたのね」とわかる部分があって面白いのではないかなーと思いました。
メイドたちの実際の恋愛はという部分がとても興味深かったです。身分違いの恋って意外と発生しないのね!
身代わり伯爵の結婚行進曲  II決意と別れの夜 (角川ビーンズ文庫)
魔性の麗人(でも女王陛下!)から熱いおもてなしを受けるミレーユは、持ち前のやる気で公務に努める。しかし観劇の途中、ミレーユの父親・エドゥアルトの隠し子として現れたグレンに攫われ、大ピンチ!! しかもその騒動にはミレーユの後輩で、リヒャルトの従兄のフィデリオが見え隠れし——!?「……俺にも、あなたみたいな人がいてほしかった」シアランを揺るがす史上最大の事件の幕が上がる、緊迫の最終章、第2弾!!(裏表紙より)

隠し子騒動決着、と同時に身代わり伯爵の最後の事件の前哨戦。
メアリー妃が狂気に走る展開でなくてよかった……! って言ってもめちゃくちゃ悲しい人だったので胸が痛いです……。思いつめたフィデリオも、ああ、ああー、あああああー!!
一方で微笑ましいシーンもあり。セルシウス殿下の挿絵が見たいなーっていうくらい、リゼランド女王の王配の殿下が親しみやすいすごくいい人でした。このふたりのロマンスを想像するとにやけてしまう。
将来の家庭について話すミレーユとリヒャルトもいいなあと思いました。結婚でおしまい、めでたしめでたしじゃなくて、その先を考えられるようになってきたんですよね。ふたりの家庭は楽しそうで、これからが楽しみです。
身代わり伯爵の結婚行進曲  I麗しの乙女の花園 (角川ビーンズ文庫)
「死ぬ気で頑張るから! 討ち死にする覚悟はできてるし」盗まれた国宝をミレーユが発見した事が発端で、リゼランド宮殿に招待されたミレーユ達。一庶民であった自分がシアラン大公の婚約者として女王陛下に対面する事に、ミレーユはテンパリまくり。しかも女王は口説き文句を連発する男装の麗人だつた!! パパの隠し子疑惑までが浮上し大混乱の中、水面下では国を揺るがす事件が動きはじめ——!? ついに禁断の最終章、開幕!!(裏表紙より)

最終章の一冊目。リゼランド王宮で謎の少女に襲われるミレーユ。聞けば少女でなく少年だった彼は、ベルンハルト公爵の隠し子だという。一方でフィデリオが不審な動き。
こういう作品で、夢の世界で生きている人の狂気が一番怖いんですが、ああなんかやばそう……。
書き下ろし短編の「しばしのお別れ」と「君の涙を拭うのは」が収録されているんですが、順番を入れ替えてもよかったのではないかなあ、と思ったり。「しばしのお別れ」はアルテマリスを出発する直前のお話なのですが、ここでリヒャルトにいちゃらぶ解禁のお知らせが! 酒癖が悪い、甘え癖が出るというリヒャルトがかわいくてにやにやしてしまった。
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Author:月子
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