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ひとつ海のパラスアテナ (電撃文庫)
——ボクは、絶対に生きのびる。
透き通る蒼い海と、紺碧の空。世界の全てを二つの青が覆う時代、『アフター』。
セイラー服を着た14歳の少女アキは、両親の形見・愛船パラス号で大海を渡り荷物を届ける『メッセンジャー』として暮らしていた。
ある日、オウムガエルのキーちゃん船長を携えたアキは、航行中に恐るべき『白い嵐』に遭遇、船を失って浮島に取り残されてしまう。
そこは、見渡す限り青い海が広がる孤立無援の島だった……。
アキとキーちゃん船長の、『生きるための戦い』が始まる。(裏表紙より)

文明のほとんどが滅び、人が住む場所は海の上となった。『アフター、すべての国境(ボーダー)は水平線(ホライズン)になった』という一文がすべてを現していてめちゃくちゃ好きです。世界が滅びて、人もほとんど出てこないけれど、少女の青春物語が描けているのはすごいなあ……!
最初は生きるか死ぬかのサバイバル、その次は少女たちの青春、そうして戦い。海洋ロマンがたっぷり詰まった作品だなあと思いました。最後がちょっとばたばたと畳みすぎかなあという気がしたんですが、これからも旅は続く感じが最後まで広々と感じられて楽しかった。
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Author:月子
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