読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
今井翔子は本と書店の仕事を愛する26歳の書店員。ファミレスの厨房でアルバイト中の恋人とベストセラー作家、まったくタイプの違うふたりの男性の間で心は揺れる。「いったいどっちを選べばいいの?」恋と仕事に悩み、成長する女性の姿を描いた共感力全開の恋愛小説。(解説・大矢博子)
がっつり本屋さんものというわけではなく、書店員である女性の恋のお話。お仕事らしさはエッセンス程度に、夢を諦めたようにも見える距離が生まれつつある恋人か、おおらかで余裕のあるベストセラー作家か、どちらの恋を選ぶべきかと悩む。そんな中で登場する翔子の周りの人たち、不倫するひかり、セレブ婚を目指す同僚の麻奈実、今時の恋愛観を持つ亜耶がいる。彼女たちは愛かお金かに悩むんですが、解説を読んでなるほど、書店員としても書店の売り上げに貢献する(=金)か、読まれたいものを売りたい(=愛)かという選択を迫られているというのが重なっていたなあということを改めて感じてなるほどと思いました。
すべてが幸せに終わったわけではなくて、これから彼女たちはまた別の問題に直面して、愛か金かに悩むんだろうけれど、その人生を後悔せずに生きられたら一番いいよなと思いました。
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