読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

「わたし、気になります」
文化祭に出店するクラス制作の自主映画を観て千反田えるが呟いた。その映画のラストでは、廃屋の鍵のかかった密室で少年が腕を切り落とされ死んでいた。誰が彼を殺したのか? その方法は? だが、全てが明かされぬまま映画は尻切れとんぼで終わっていた。続きが気になる千反田は、仲間の折木奉太郎たちと共に結末探しに乗り出した! 大人気青春ミステリ、〈古典部〉シリーズ第2弾!(裏表紙より)
夏休みのある日、先輩である2年F組の文化祭用の映画を見せられ、途中になっているこの作品を完結させてほしい、と制作に携わった何人かに話を聞きながら推理する。
トリックとしては奉太郎が推理したようなことなのでは? と思ったのですが、それで終わらないのが日常系ミステリのいいところだなあと思いました。
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長女・幸。次女・佳乃。三女・千佳。離婚して出て行った父の訃報を聞き、佳乃と千佳が葬儀の行われる山形を訪れると、そこには腹違いの妹・すずがいた。葬儀に駆けつけた幸は、すずの様子を見てとり、「自分たちと鎌倉で暮らさないか」と持ちかける。そして、姉妹四人での生活が始まった。
とってもとっても、いい映画でした! 面白かったな……としみじみした。見ていて安心しました。どんなに喧嘩しても、うまくいかないことがあっても、帰ってくる家がある、という感覚だったのかもしれないなあ。姉妹がそれぞれ、少しずつ、姉や妹、母や父のくせを継承しているところに、不思議なおかしさと温かみがありました。特にすずに関しては、血のつながりは薄いかもしれないけれど確かに家族なんだというように。
姉妹それぞれの性格や姿勢も、本当にそれぞれで、面白かった。女優さんたちが本当にすごいなあ! と思いました。綾瀬さんなんか、まさに「いつもきりきりしてる長女」って感じで、恐い時と優しい時の両面がこういう人いるいる! って感じですごかった。
すごく好きな作品でした。

わたしの人生をあの方の「華」が目覚めさせてくれた——
わたし清少納言は28歳にして、帝の妃である中宮定子様に仕えることになった。華やかな宮中の雰囲気に馴染めずにいたが、17歳の定子様に漢詩の才能を認められ、知識を披露する楽しさに目覚めていく。貴族たちとの歌のやり取りなどが評判となり、清少納言の宮中での存在感は増していく。そんな中、定子様の父である関白・藤原道隆が死去し、叔父の道長が宮中で台頭していく。やがて一族の権力争いに清少納言も巻き込まれていき……。(帯より)
清少納言による、中宮定子との日々を綴ったもの。一人称です。
けれど、清少納言はあくまで語り手であって、藤原一族の権力争いとはほぼ無縁。噂によって定子のもとを辞することもありますが、そのことでひどく思い悩んだりということはなく。あったとしてもひどくあっさりと語られていく印象でした。登場人物に寄り添って臨場感を味わうという話ではなくって、あくまで「こういうことがあったのよ」というのを聞かせてもらっている感じ。血なまぐさい出来事もなく、人の心の機微やすれ違いにはっとする話ではないかなあと。研ぎ澄まされたSFもいいですが、柔らかい文体があたたかい話でした。
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月の民ムーンレィスの少年ロランは、地球に潜入した先で、キエルとソシエの姉妹と出会う。彼女たちのハイム家の運転手となったロランだったが、成人の日の祭りの際、月からの侵攻を受ける。ロランは、偶然出現したホワイトドール、モビルスーツに乗り込んで応戦するが……。
ターンエーガンダムは、『月に繭 地には果実』の知識しかないので、話がものすごい勢いで進んでいくので、実際のアニメ版を見ていないと分からない感じでした。スピート速くてついていけないよー!
映像や台詞回しなんかが、懐かしい感じで、こういうの好きだったなあと懐かしく思いながら見ていました。ソシエがねー、こういうタイプの女の子、物語を動かす力があってすごくいいなあと思ってたんだよねー!

外国へ行くというママとパパから離れて、東京で一人暮らすことになった耳比古。新幹線で出会った、鴨を連れた占い師に告げられ、月の裏駅にある家に暮らし、高校に通うことになった。同時に、耳比古の好きな「エクソシストの少女」という物語も動き出し……。
現実と空想世界の出来事が交互に語られ、次第にシンクロし始めるお話。実はこういう話、うまく入り込めなくて苦手なのですが……収束する瞬間がとても面白かったです。その後のラストはちょっとどうかなとも思ったけれども!
耳比古は、暮らし始めた家についているという双子の幽霊の少女と関わることになるのですが、この子たちがちょっと薄気味悪くていい感じ。読んでると得体の知れなさにぞわぞわしました。
想定が素晴らしく美しくて、世界観にぴったりだと思いました。小口に青い印刷。表紙は青い髪に銀インク使用。本文は青インク。ところどころに小さなイラストカットが入っている。などなど。
ロマネスク建築の写真紀行。ほとんど白黒ですがカラーページもあり。古い建物の写真ばかりなのですが、とても雰囲気があって美しく、どきっとするほどの静謐さでした。なんというか、そこに人が立っていても調和して一枚の絵になっているような。
Amazonに登録がない本で、古書市で一目惚れして買ったのですが、とても素敵な本でした。何度も手にとって眺めていたくなるような。
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カジノでついに百万ドルチップを手に入れ、シェルの過去を手に入れたバロットたち。それをつなぎ合わせて現れてきたのは、シェルが消し去った過去だった。オクトーバー社はボイルドを雇い、シェルの抹殺を決める。シェルを守らなければならなくなったバロットは、ボイルドと最後の対決に臨む。
カジノでのアシュレイとのやりとり、めっちゃたぎったー!! かっこいい。自分と運と勝負してきた人たちの潔さが本当にかっこいい。
明らかになった真実はつらくて、痛かった。
小説版では、最後のあたりはもう痛くてつらくて読み進めるのが大変で、読み終わった後の空虚感がしんどかったのですが、映画版はもう少し軽い。なぜかというと、きっと映像で見ているから。はっきりくっきり描かれたこの世界の光と影のおかげで、朝焼けの空が優しくて、バロットとウフコックのやりとりが静かなのに優しかったからだと思う。

15年前、静かな田舎町でひとりの女児が殺害された。直前まで一緒に遊んでいた四人の女の子は、犯人と思われる男と言葉を交わしていたものの、なぜか顔が思い出せず、事件は迷宮入りとなる。娘を喪った母親は彼女たちに言った──あなたたちを絶対に許さない。必ず犯人を見つけなさい。それができないのなら、わたしが納得できる償いをしなさい、と。十字架を背負わされたまま成長した四人に降りかかる、悲劇の連鎖の結末は!?
〈特別収録〉黒沢清監督インタビュー。(裏表紙より)
小学四年生のエミリちゃんが、ある夏の日に性的暴行を受けた上で殺害された。その時近くにいた四人の少女たちは、数年後、エミリの母親、麻子にある呪いをかけられる。その時から続いてきた、罪の連鎖。
四人の少女(女性)が、当時のことを回想しながら、その語りの原因にもなった自分の事件について語る短編が四つ、そして彼女たちに呪いをかけた麻子の独白、合わせて五つの連作です。一本目の「フランス人形」からひいっ! って感じの話が始まったので、どうなるかと思ったら、全部が「ああああ」って頭をかかえる内容で。終章まで読むとちょっとほっとできたものの、でもなあ、と頭を抱えて転がってしまう。
「わたしが納得できる償いをしなさい」の意味が分かった時には胸を突かれた感じがしました。そうかあ。そうだよなあ……。
かなり心理的な部分が大きい話だったので、ぜひ映像になったものも見てみたいと思いました。

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