読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
『ルシードはアジェンセン大公の血を引いていない』その秘密を知ってなお、支持すると言ったはずのリドリスの裏切りに、意気消沈するルシード。一方ジルは、ジョングー=ガーグと共にテジムに捕らえられてしまっていた……。王座奪取へ邁進するルシードに贈られる、リドリスの、メリルローズの、……そしてジルの贈り物。全ての謎が明かされる中、ふたりの運命は!? 王宮ロマン、グランド・フィナーレ!(裏表紙より)
最後までときめきとロマンと歴史が詰まった、とても素晴らしい物語でした!
リドリスの贈り物は……もう分かりきっていたことだけれど、つらい……。大いなる傷と愛、か……。精霊の声を聞こうとしながら、最後に好きなものを食す彼は、一方で存在し続けたかったのだろうな……。生まれついたものが、未来永劫ルシードを脅かし続けるから、退場すると決めたリドリスは、きっと”未来”をあげた。
メリルローズの贈り物は、ルシードの生そのものだったのかもしれない。彼の輝かしい王への道、生きることへの望み、心。”いま”というものを紡いで振り返ったものが過去なのだから、メリルローズは心をあげたのかもしれない。それは多分”過去”なんだろう。
そして、ジルは”いま”をあげたんだろうなあ。一瞬一瞬、色鮮やかに、生きているって実感するもの。幸せだと感じるもの。
初夜の明けた朝は、笑いすぎておなか痛かった。リュリュカの叫びが全読者の心を代表していたと思います。
エピローグのいろいろは、そこもうちょっと詳しく! ってなりながら、その距離感がグランド・フィナーレという感じで心地よく、最後の最後でハッピーエンドなのがさいっこうだと思いました! ここに来て、それが伏線だったかーーーーー!!!!!(ばくしょう)
最高の物語でした。ありがとうございました!
全ての謎を解くために、【墓場】へ向かうジル。一方、シングレオ騎士団でマシアスと再会したルシードは、騎士団と星教会の後ろ盾を手に入れ、一路、パルメニアの主都ローランドを目指していた。パルメニアの王座奪取に向けて、なにもかもが順調に見えたその時——あるまぎれもない真実——が、離れ離れのジルとルシードに明かされる。二人の運命ははたして……? 身代わり王女の王宮ロマン、怒涛のクライマックスへ!(裏表紙より)
あああああそこでその真実かーーー!!! という、思ってもみないところからの攻撃が。いやしかしこの時代の人たちややこしすぎじゃね?
実は最終巻まで読み終わった後、この感想を書いているんですけれども、ジルと旅をしているとき、彼女からルシードの話を聞いて、ジギーはどう思ったんでしょうね……ばくしょう。「ムラムラしますー!」って言われて、動揺しない(ネタバレ)はいないと思うな!
最後のリドリスのあれは、ああ、彼は望み通りに死んでいくんだな……と思いました。
パルメニア王冠を目前についにシングレオ騎士団攻略へ歩を進めたルシード。世界会議の舞台で自分の正体を知る他国王たちに挑むジル。“あの夜”の約束を胸に、それぞれの戦いに乗り出した二人だが、大公夫婦のいないアジェンセンにはオズマニアの脅威が迫り……!? さらに姿を消していたマシアスも再登場! ジルとルシードに協力していた理由もついに明らかに……! 王宮ラブロマン、いよいよ怒涛の最終章へ突入!(裏表紙より)
紹介文に書かれちゃってますけれど、マシアス再登場です。協力していた理由っていうのが、えー? っていうちょっと肩すかしなあれだった(と個人的に感じました)のですが、これもう一回転するんだろうか。
気になるのはシングレオ騎士団のエヴァリオットで、登場した時は「うおおお」と興奮しました。まあその展開にはならないことは、別シリーズで確認済みではあるんですけれども、それでも騎士団を従えてしまうルシードは、本当にカリスマというか人たらしというか……。
オズマニアの父王と王子との戦いもひと段落ついて、いよいよラスボス、メリルローズとの対決が近づいてきたという感じ。双子、という関係性の因縁がすごく浮かんできているので、どういう種明かしになるのかすごく気になる。楽しみです。
アジェンセンを囲む国々の政略が錯綜する中、ついにパルメニアの王冠がルシードの目前に……!? それぞれヴィスタンシア、パルメニア行きの準備に追われるジルとルシードは、野望の達成が同時にふたりの別れを意味するという事実に気づく。もう二度と会えないかもしれない。夫婦でいられる時間は、今宵が最後かもしれない——ようやくお互いへの気持ちに気づいたふたりは……? 恋と野望が渦巻く王宮ロマン、急展開!(裏表紙より)
ご自覚おめでとうございましたごちそうさまでしたー!! 冒頭から結構振りかぶって「自覚」の準備がされていたので、どうなるかと思いましたが、無事に思いを伝え合うことができてよかったよかった。まあ、その後の展開は物語として美味しい……いや、一筋縄ではいかない波乱の予感ですね。そろそろ最終決戦間近ってところでしょうか。
リドリスがすごーくいい人、というか毒舌でありながらすごくルシードに優しいのが、嬉しい反面怖い。彼は最後に何か大掛かりなものを仕掛けてくるんじゃなかろうか。例えば、ジルの出自に関するものと同じような理由とか……。ちょっとずつジル周りの事情も明らかになってきたところで、次。
いま明かされるミゼリコルドの秘密……!(「私の願いを叶える者よ」)メリルローズの誕生日、戸惑うジルにルシードは?(「月色賛歌」)——他、ケイカとオースの過去編、リュリュカの恋人探し騒動など、5つの短編を収録した豪華短編集! コメディあり、シリアスあり、登場人物勢ぞろいの見逃せない一冊。プリハワールドがディープにわかるガイドページ、ドラマCDもついた特別編!(裏表紙より)
マシアスがいなくなって、さあどうする! というところで、短編集挟んでくるのにくい。先が気になるのに短編なのじれじれする。しかし短編も面白い……。
リュリュカの話が、コメディなのにじんわりいい話で切ないなあ。マシアス、ちゃんと帰ってくるかな……。リュリュカの恋の展開に期待。
それから、誕生日の話「月色賛歌」はとってもよかった。なんだもう二人とも好き合ってるんじゃーんと女子高生みたいなことを思いながら読みました。ルシードは本当にたらしだよ。しかし「くんかくんか」はもうにやにやしながら読みました。電車の中で噴き出しそうでやばかった。
身代わり大公妃ジルの言った『わたしをもっと可愛がりなさい』の真意を悩み続ける大公ルシード。そんなある日、ルシードの腹心マシアスが消えた!? マシアスの秘められた過去が明らかになっていくなか、ジルとルシードは互いを思い遣るあまりに心が思わぬ方向へすれ違ってしまい……!? そしてルシードの手によって地下に幽閉されていた弟リドリスがついに……!! 仮面夫婦が織りなす恋と野望の王宮ロマン!!(裏表紙より)
マシアスの過去話と、それに関わってくる本編。教会がえぐい感じなのは、他シリーズでもそうでしたが、マシアス辛い。時計の音が心臓に似ているとか、涙腺に訴えてくるのでやめてほしい……。
リドリスがついに本格的に関わってきていて、彼の真意はどのあたりにあるのかなあと考える。ルシードに対しては、彼より精神年齢が上になっていて、依存される形だけど、リドリスのほうが依存している可能性もあり。これは最後まで読まないと分からない感じかな。
キキとハクラン王の話も入っていて、この二人の変な世界がなんかちょっと面白い。ちょっといい感じに進展してほしい。
ミモザの前に突然現れた、二頭の狼を連れた迷い人。葡萄酒色の瞳と長い髪を持つ少女ルビーウルフ、優しい碧色の瞳を持つ青年ジェイド、そして人に飼い慣らされた狼フロストとケーナ——かけ落ち途中の恋人同士と言うには、ちょっと風変わりな一行。
神国グラディウスの端、街道からはずれた森に兄と二人だけでひっそりと暮らす口のきけない少女ミモザ。彼女と足に障害を持つ兄ラスティが、人里離れたこんな不便な地で暮らすのは、絶対に人に知られてはならない秘密があったから。
しかし不思議な魅力を持つ迷い人一行に、ミモザは心を開いていき——。
グラディウス軍に追われる、王女になる前のルビーウルフが、心に傷を抱える兄妹に小さな奇蹟をもたらす「クローバーに願いを」の他、全7編で贈る小さな小さな物語、第1弾!(カバー折り返しより)
もう本編も読んでしまったし、短編集の2も読んでしまって、ちょっと遡って1を読んだわけですが、これで私の中でルビーウルフが完結しました。
最後まで、すっごく楽しかったシリーズでした! 短編集まで全部、面白かった。
ルビーとジェイドの物語、盗賊団時代の話、双子の妹ちゃんの話、風邪ひきの話、ミレリーナとロヴィンの話などなど。すごく物語っぽいのはミレリーナとロヴィンの話なんですけれども、ルビーウルフの物語がいいと思うのは、日常的な挿話が、すごくあったかくて楽しいところ。もう本当に大好き。
おもしろかった。
——どうやら昨今の天使はライフルを構えて初対面の人間を脅してくるものらしい。
小説家のカルは、原稿から逃げだす口実にむかったパーティーで、銃を構え空から降ってきた少女・ライザで出会う。国家の極秘命令をこなす諜報員だという彼女は、『賢者の石』を奪った秘密結社に追われていた! ライザの逃走劇にカルは巻き込まれることになり…!?
新米スパイ少女と大胆不敵なベストセラー作家が繰り広げる恋の冒険活劇、華麗に開幕。(裏表紙より)
発売後しばらく、読了した人たちから「何故続きが出ない!?」と話題になっていたように思うのですが、この度初めて読みまして私も続きマダー病にかかってしまいました。ちょうおもしろかったよー!!
エドワード朝時代の英国を下敷きにした世界観、諜報員、ベストセラー作家、紳士淑女、秘密結社と古代魔術……などなど、美味しい要素がめいっぱいで、作家と諜報員というカップルの組み合わせが大変良いです。相手が作家なので、口説きの体勢に入ると、もうにやにやが止まらない! 気が強いライザがそれに必死に抵抗しようとするの、可愛い。
暗躍している人たちもいて、ここからだと思うのに、惜しいなあ。続き読みたい……。ちゃんとすぐに読んで感想書いておけばよかった……。