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もしもソクラテスに口説かれたら―愛について・自己について (双書 哲学塾)
わたしたちはいったい何を愛しているのか。ソクラテスがつきつけたこの問題は、わたしたちを思わぬ世界に引きずり込みます。その世界には落とし穴や地雷がいっぱい。迷路もあれば抜け道もあります。実際に歩いて体験する哲学実習。(カバーより)

ゼミ内で行われた討論をまとめたもの。
「もし「わたしはあなたの顔も性格も嫌いですが、あなた自身を愛しています」と言われたら、うれしいだろうか。うれしくないなら、なぜだろうか。」というところを考えるのがこの本です。ソクラテスが、アルギビアデスを口説く時に使ったやり取りをテキストに、「身体」と「魂」と「わたし」について、学生とやりとりするのですが……これがまあ、どんな発問、答えを口にしても、ぐるぐる回るだけでほとんど答えが出ない。発言していた学生たちが、いらいらしているのが文面から伝わってくるような気がしました……。
最終的に、ことば、の問題であるという話に行き着きます。哲学むずかしい……というのをひしひしと感じた一冊でした。
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