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精霊歌士と夢見る野菜 (角川ビーンズ文庫)
精霊の力を借りた歌で、あらゆる植物を実らせ、王国を支える『精霊歌士』。メロウは、その登竜門であるムーサ音楽院合格を夢見ていた。けれど、彼女は野菜しか育てられない落第生。しかたなく相棒のラヴィと共に、新天地で見習い修業をはじめるメロウだが、とんでもない理由で自主退学したという首席、天才青年エイディが現れ、いきなり同居することに!? 王道ファンタジーの大本命! 第11回小説大賞、奨励賞&読者賞W受賞作!!(裏表紙より)

いわゆる「落ちこぼれ」な少女と、天才だけれど自由気ままな少年が出会い、成長していくファンタジー。すっごくかわいかった! 綺麗にまとまっていて楽しかったなー!
メロウも、ただの落ちこぼれではなく、精霊歌士から選ばれる王の娘。野菜しか育てられないのも何か理由がある感じ。そしてエイディは、怠惰なのではなく、自分の思うように、したいように行動できる好青年。メロウが頑張っているのを、自然と手伝ってあげられるいい子。エイディは本当に本当にいい子!
野菜を育てる、ということを、ファンタジーの世界においてこうもうまく使えるのかーとそこがすごく面白く感じました。ただ歌うんじゃない。ちゃんと理にかなった方法がある。すごく説得力があって、面白かった!
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