読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
お笑い芸人二人。奇想の天才である一方で人間味溢れる神谷、彼を師と慕う後輩徳永。笑いの真髄について議論しながら、それぞれの道を歩んでいる。神谷は徳永に「俺の伝記を書け」と命令した。彼らの人生はどう変転していくのか。人間存在の根本を見つめた真摯な筆致が感動を呼ぶ!(帯より)
身近な人の感想を聞くと「よくわからん」「すごく面白かった」という二つに分かれるので不思議に思っていたんですが、私はすごく面白かったと思った方です。たぶん、芸とは、創るとは、才能とはということを書いているからなのではないか、と勝手に思う。
読み終わったあと思ったのは「才能の話だな」ということと「生きやすさと生きづらさの話だな」ということでした。才能と生きやすさと生きづらさの話はすごく密接に結びついていると思っていて、才能について考えるだいたいの人は生きづらいんですよ……ということを思いました。
私自身は深くのめり込んだわけではないのですが、この作品を読んで「私のことが書いてある」と思う人は多いんじゃないかな、と思いました。面白かったです。
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