読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

グレイの豪邸を初めて訪れたアナに差し出された二通の契約書。それには秘密保持義務と、彼と付き合う女性が守るべき様々なルールがそれぞれ定められていた。食事、服装、エクササイズの方法から、愛の行為の信じられないような詳細まで。普通の恋人同士になることを夢見ていたアナは大きなショックを受け、悩む。それでもグレイを拒むことはできなくて……。世界的ベストセラー三部作、第一弾(裏表紙より)
下巻です。読んでいて、メールのやりとりがかわいいな! と思いました。結構ハードなので、他愛ないメールのやりとりでにやにやしてしまう。
お互いを思いながら、何かがずれている二人。恋を知らなかったアナの恋愛無知なところがそうさせるのだろうし、クリスチャンの複雑な過去と嗜好がすれ違いを起こさせる、という下巻でした。続きを引っ張る形で終わったので続きを読まなければ……。
しかし、お金持ちってすごいよなー。何でも可能にしてしまう。メール読んでたらそこにいないと知り得ない情報が書いてあって「彼が来てる!」とびくーんとするところはにやっとしてしまいましたよ……。そういう展開好き好き!
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月に三度の『三方よしの日』、つる家では澪と助っ人の又次が作る料理が評判を呼び、繁盛していた。そんなある日、伊勢屋の美緒に大奥奉公の話が持ち上がり、澪は包丁使いの指南役を任されて——(第一話『花嫁御寮』)。戯作者清右衛門が吉原のあさひ太夫を題材に戯作を書くことになった。少しずつ明らかになってゆくあさひ太夫こと野江の過去とは——(第二話『友待つ雪』)。おりょうの旦那伊左三に浮気の疑惑が!? つる家の面々を巻き込んだ事の真相とは——(第三話『寒紅』)。登龍楼との料理の競い合いを行うこととなったつる家。澪が生み出す渾身の料理は——(第四話『今朝の春』)。全四話を収録した大好評シリーズ第四弾!!(裏表紙より)
恋心を自覚した澪。小松原への思いを抱えたまま、彼の本当の姿の一部分を知ることに。もう切ない! 身分差というのはじれじれでたまらないなあ! すごく辛かったのに「誇りに思うたことはない」でどっと涙があふれました。澪の、料理人としての真っ直ぐさは、どんな身分であっても届くのだと思うと。「今朝の春」で、澪が培ってきた繋がりが集まってくるのは、やっぱり感動でした。
あさひ太夫のことも徐々に分かってきたり、澪が目指すべきものは何なのかという手がかりらしきものも見えたりと、今回も面白かった。
「勝つことのみに拘っていた者が敗れたなら、それまでの精進は当人にとっての無駄。ただ無心に精進を重ねて敗れたならば、その精進は己の糧となる。本来、精進はひとの糧となるものだが、欲がその本質を狂わせてしまうのだろう」

凄腕のバイヤーとしての華々しい経歴の持ち主である鮫島静緒は、高身長に、名前にふさわしい強面の三十代。富久丸百貨店の外商部に、初の女性外商として配属される。仕事相手はいわゆる”上流階級”。百貨店とは、を考える静緒の仕事は、そう簡単に成立するものではなくて……。
百貨店という、お客として見れば美しい場所での、その美しさが成立するために奔走している人の話、だったでしょうか。百貨店というブランドを守る人たちの努力には、本当に頭が下がる、という気持ちで読みました。
主人公の静緒がしっかりしたキャリアの持ち主のせいか、話としてあまりアップダウンがないので、ちょっとはらはらしつつも、心配のし過ぎで終わってよかった。しかし、特賓会のシーンはすかっとした! 気持ちよかった。デキる女性の話はこういうところが面白いよなー!
ロマンスを期待するところで、引っ越しのシーンが出たのでもしや!? と思ったら、まさかの桝家くん……桝家くん!! 可愛いな! 乙女男子だな!

女子大生のアナは、親友の代わりに、巨大企業の若き創業者兼CEOのクリスチャン・グレイをインタビューすることになった。これまで恋の経験のなかったアナだが、ハンサムで謎めいたグレイに会ったとたん、強く惹かれる。彼が運命の人? グレイもアナに好意を持っているのか、彼女の行く先々に姿を見せた。ふたりは急激に近づいていくが、やがて、グレイの倒錯した秘密の顔が明らかに……。(裏表紙より)
ロマンスポルノとして有名な作品と聞いて読むことにしました。ハーレクインみたいなのだけど、多分もうちょっと若い感じなのかと思ったら、ガチでエロでSMだったのでぎょえーっと叫んでしまった。ハーレクインはもうちょっとソフトな描写だよ……(今まで読んできたのがたまたまそうだっただけかもしれませんが!)
例えてはいけないかもしれませんが、日本のTL、BL作品によくある定番の設定から、思いっきりエロくして大人向けの作品に仕上げた印象です。ヒロインはただ流されるだけじゃなくて、ちょっと抵抗してみたり、怒ったり、ぶつかり合いには怯えるところがあるけれど引かない強さもあるので、そこが物語を引っ張っていく面白みになっているなと思いました。
元々「トワイライト」の二次創作だったと聞いたんですが、調べても情報が出てこないので、この話のどの部分がトワイライトを敷いているのか知りたい。母親が恋愛脳なところとか、父親と微妙な関係とか、おんぼろ車を大事に乗っているとか、親友がすごく出来る子なところとか、それとも逆ハーレム風味にいろんな男性から矢印を出されるとかなのかな?

パンドラの箱を開け、神に罰を与えられた暗黒の戦士たちの物語。
全米で話題沸騰〈オリンポスの咎人〉シリーズ、ついに幕開け!
アシュリンはその場所で過去に交わされた声が聞こえるという制御できない力に悩まされ、幼い頃から喧騒の中で孤独に生きてきた。そんなあるとき、訪れたブダペストで不思議な噂を耳にする——森の奥深くに人知を超えた力を持つ男たちが住んでいる、と。忌まわしい力から逃れるため、藁にもすがる思いで夜の森に入ると、紫色の瞳の屈強な男が目の前に現れ、今すぐ立ち去れと脅してきた。だが無慈悲なまなざしのその男といると、声なき声が静まり返っている。アシュリンは喜びに我を忘れ、謎の男に懇願して自ら囚われの身となった。(裏表紙より)
ネサフしてるとよく広告を目にする、ハーレクイン系の「オリンポスの咎人」をこの度読んでみました。こういうのもパラノーマル・ロマンスというのかー。
神から箱を与えられ守護せよと命じられた女戦士パンドラ。一人だけ選ばれた彼女に嫉妬を抱いた戦士たちは、パンドラを殺し、箱を開け放ってしまった。箱からは悪魔が飛び出し、多くのものを殺した。怒った神は戦士たちに悪魔を封じ込め、それぞれに呪い苦しむよう罰を与えた。戦士たちは不老不死の身であるため、永劫その苦しみから解き放たれない。
さて、その戦士のひとり、パンドラを六度刺し殺した苦しみを毎夜味わい続け、暴力衝動に取り憑かれる〈暴力〉の番人マドックスは解き放たれるのか、という巻です。
読み進めながら突っ込みまくったのが、お前たち発情し過ぎじゃね? 何事にも欲情。ちょっと即物的すぎるよ! その表現が出てくる度に笑ってしまってすみませんでした。
不老不死の戦士たちですが、ブタペストの丘の古城に暮らして街の人々から天使と呼ばれています。というのは、一人、トレーダーがいて、彼が生活費をがっぽがっぽ稼いでおり、その一部(多額)を街に寄付をしているから。
男ばっかり暮らしており、怒らせると一番怖い死の番人、ワイルドな戦闘家、自傷しなければならない呪いを受けた男、淫欲に支配されて毎日誰かと関係を持たないといけない絶世の美形、触れるだけで死に至る病を蔓延させる(しかもかつて愛した女に触れて殺している)男、という、これでもか! と盛りだくさんなヒーローたちです。そうですこれひとりひとりロマンスやるシリーズなんだぜ……。
そんな風にして男ばっかり濃いので、この「マドックス」の巻でヒロインであるはずのアシュリンは、どうも受け身。ヒロインヒロインした言動がちょっとあれで。うーん、側にいたいのと言ったり、最終的な選択が定番の展開だったりと、読者を投影しやすいヒロインではあると思うんですが、ちょっと未熟。ヒロインそのものにも魅力が欲しいと思ってしまいました。
しかし戦士たちの中で、お気に入りが一人いるとそれを追ってしまいたくなるシリーズであります。私は! リーダーの! ルシアンが好きだー!! 死の番人ルシアン、いつもマドックスを冥界に連れて行かなければならない彼の苦悩が読みたい。一番怒らせると怖い彼の可愛いところを知りたい。
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サーカス、シルク・ドゥ・ソレイユを、映画としてまとめたもの。
サーカスを訪れた娘さんが、とあるブランコ乗りに惹かれたことから始まる不思議な旅。
美しいです。サーカスという世界がどういう風に幻想空間を演出するのかというのを少し勉強した気がします。全身をフルに使って不可思議なものや感情、形のないものを現していくのに、私はちょっと怖い思いもするのですが、それにしてもすごい。すごいから怖い。だけれど、美しい。
あんまり詳しくないので、常設公演の演目が入っていても全然分からない自分が残念でなりません。あの不思議な中華っぽいRPGみたいなのが一番ぶっ飛んでて面白かったので! あまりにも場面、というか演技の世界のイメージ国が変わっていくので、世界一周してるんだろうかと思いながら見てしまった。しかし! 一番可愛いのは三輪車くんです! かわいい。かわいい……。

砂漠を行くキャラバンを襲った連続殺人、スペインの風車の丘で繰り広げられる推理合戦、ロシアの修道院で勃発した列聖を巡る悲劇……ひとりの青年が世界各国で遭遇する、数々の異様な謎。選考委員を驚嘆させた第五回ミステリーズ!新人賞受賞作「砂漠を走る船の道」を巻頭に据え、美しいラストまで一瀉千里に突き進む驚異の連作推理誕生。大型新人の鮮烈なデビュー作!(カバー折り返しより)
読んだのはソフトカバー版。
面白かった!
文化、文明、民族。世界各国の様々な考え方を持つ人々ならではの謎と推理だったなあ! こういう考え方は日本では絶対に出来ない、というものの話で、そのせいでちょっとファンタジーっぽく感じられてすごく素敵だった。「砂漠を走る船の道」はやっぱり一番すごかった。ラストまでぞくぞくしたわ……。後半になるにつれて、人の話になっていくところもあり、解き明かせないものもある雰囲気が好きです。
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南十字島に泳いでやってきた少年・タクトは、島の住人であるワコとスガタと出会った。スガタは島を統べる家に生まれ、ワコは彼の許嫁、そして、綺羅星十字団と呼ばれる組織に狙われる四方の巫女だ。サイバディなる巨大な人形に乗り込んだタクトは、銀河美少年と名乗り、綺羅星十字団と戦う。この島に眠るサイバディは封印。ワコを始めとする四方の巫女、そしてスガタは、そのためにこの島から出られない。その宿命を壊すために。
本放送時に「意味分からんけど分からんなりにすごい面白いからちょっと見てみて」と布教したりもしたのですが、やっぱりわけが分からなかったよ! 冒頭が新映像だったので新しい話をやるのかと思ったら、そこと最後だけか! しかし相変わらず「あれはなんだ」「銀河美少年だ!」の流れに噴く。
本編はアニメ本編の総まとめで、三人組の関係の変化がメインだったように感じます。タクトが男前! スマートに友人を大事に思っていたり、熱く行動したりするところが、かっこいい主人公だ。ラスボス周辺の事情がやっぱりあんまり触れられないので、補足が欲しかったなーと思いました。コメディ部分をかなり削ってあったので、シリアスでストレートな話になっていたんですが、やっぱりワコの妄想は外せないのか……と苦笑いでした。
四方の巫女の描き方が好きなんです。好きなんです。巫女が交代するところ、巫女が自分の季節が来たと感じるところなど。本放送でバスに集ったときは興奮したことを思い出します。そしてやっぱり歌がいい。
最終的に冒頭のシーンにかえるのはいいんですが、サイバディを倒して外に出ておきながら、島の外でまたサイバディと戦っているというのはどういう状況なんだろう……。ワコもスガタも力を使えているし、特にザメク、お前はなんなんだ! と見終わった後に悶々します。続き作るつもりだったのかなあ。見たいなあ……。

土用の入りが近づき、澪は暑気払いに出す料理の献立に頭を悩ませていた。そんなある日、戯作者・清右衛門が版元の坂村堂を連れ立って「つる家」を訪れる。澪の料理に感心した食道楽の坂村堂は、自らが雇い入れている上方料理人に是非この味を覚えさせたいと請う。翌日、さっそく現れた坂村堂の料理人はなんと、行方知れずとなっている、天満一兆庵の若旦那・佐兵衛と共に働いていた富三だったのだ。澪と芳は佐兵衛の行方を富三に聞くが、彼の口から語られたのは耳を疑うような話だった——。書き下ろしで贈る、大好評「みをつくし料理帖」シリーズ、待望の第三弾!(裏表紙より)
あっという間に一年が経とうとする頃、天満一兆庵の若旦那に繋がる手がかりが。しかしそれは、若旦那が吉原遊びにのめり込み、その上、遊女を手にかけたという驚くべき話。しかし、澪も芳もあの若旦那が、と思い、けれど否定しきれずにいる。
澪の周りにたくさんの人の輪が出来たなあというのを実感する三巻でした。本当に困った時、いろんな人が集まって助けてくれるのは、澪が身を尽くして料理を作り、喜んでもらいたいと願うからなんだろう。頼りにしてしまう自分を縛めるところもあったりして、澪がしゃんと背筋を伸ばして、成長していくところがうかがえて嬉しいです。
小松原さまの素性もちょっと分かってきたような、な感じなので、二人の仲がどうなるのか、どきどきします。
今回は風邪っぴきの絶食後に読んでいたせいか、美味しそうで仕方がありませんでした。梅土佐豆腐とふわり菊花雪が食べたい!

王室づき魔法使いが病気で不在のあいだ、留守番をすることになった本好きの少女チャーメインは、魔法の本のまじないを試してみたせいで、危険な山の魔物と遭遇してしまう。危なく難を逃れたけれど、魔法使いの家でも次々困ったことが起きる。魔法使いの弟子を名乗る少年がころがりこんできたり、かわいい小犬が巨大化したり、怒った青い小人の群れが押しかけてきたり……。魔法の家のドアは、王宮や小人の洞窟、謎の馬屋やプール、果ては過去にまでつながっているらしい。やがて、王宮の図書室で王様の手伝いをはじめたチャーメインは、王国の危機を救うために呼ばれた遠国インガリーの魔女ソフィーと、火の悪魔カルシファーに出会う。意外な姿に変身した魔法使いハウルもあらわれて……?
物語の名手ジョーンズが贈る、読み出したらやめられない奇想天外なファンタジー。「ハウルの動く城」シリーズ待望の完結編!(カバー折り返しより)
ハウルの動く城の三巻にして完結巻。著者のジョーンズさんが亡くなられて、すっごくへこんだことを思い出します。とにかく、亡くなられてからも翻訳された本が発行されて、嬉しいけれど、寂しい。
今回はハイノーランドという高地の国。両親から家事など生活に必要な力を一切身につけさせられずに育った、怒りっぽい少女チャーメインが、転がり込んできた魔法使いの弟子志望の少年(どんな魔法も最終的に失敗する才能の持ち主)とともに生活し、王国の、行方不明になっているお金の流れと、〈エルフの宝〉という財宝を探す物語。相変わらず、家のごちゃごちゃーっとした感じや、魔法の描き方が素敵! 魔法がある世界の魔法って、こういう風に動くんだなと思う。
ハウル、ソフィー、カルシファー、モーガンの家族もどたばたと騒がしくて楽しく、ハウルが出てきた時、はじめの言葉にあったように「イラッ」とさせられたのが悔しい。その後、しっかりちゃんとしたハウルがかっこいいのもくやしい!
ロマンスが薄かったのが残念ではあったけれど、それにもまして女の子の小さくて大きな冒険の物語という感じで、ハッピーエンドなのも楽しかった。