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今朝の春―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-4 時代小説文庫)
月に三度の『三方よしの日』、つる家では澪と助っ人の又次が作る料理が評判を呼び、繁盛していた。そんなある日、伊勢屋の美緒に大奥奉公の話が持ち上がり、澪は包丁使いの指南役を任されて——(第一話『花嫁御寮』)。戯作者清右衛門が吉原のあさひ太夫を題材に戯作を書くことになった。少しずつ明らかになってゆくあさひ太夫こと野江の過去とは——(第二話『友待つ雪』)。おりょうの旦那伊左三に浮気の疑惑が!? つる家の面々を巻き込んだ事の真相とは——(第三話『寒紅』)。登龍楼との料理の競い合いを行うこととなったつる家。澪が生み出す渾身の料理は——(第四話『今朝の春』)。全四話を収録した大好評シリーズ第四弾!!(裏表紙より)

恋心を自覚した澪。小松原への思いを抱えたまま、彼の本当の姿の一部分を知ることに。もう切ない! 身分差というのはじれじれでたまらないなあ! すごく辛かったのに「誇りに思うたことはない」でどっと涙があふれました。澪の、料理人としての真っ直ぐさは、どんな身分であっても届くのだと思うと。「今朝の春」で、澪が培ってきた繋がりが集まってくるのは、やっぱり感動でした。
あさひ太夫のことも徐々に分かってきたり、澪が目指すべきものは何なのかという手がかりらしきものも見えたりと、今回も面白かった。

「勝つことのみに拘っていた者が敗れたなら、それまでの精進は当人にとっての無駄。ただ無心に精進を重ねて敗れたならば、その精進は己の糧となる。本来、精進はひとの糧となるものだが、欲がその本質を狂わせてしまうのだろう」
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