忍者ブログ
読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
[1337]  [1336]  [1335]  [1334]  [1333]  [1332]  [1331]  [1330]  [1329]  [1328]  [1327
白竜の花嫁 愛の終わりと恋の目覚め (一迅社文庫アイリス)
「駄目だ。離さない」
始種の骨を略奪した黒竜を追い、古王国に向かった白竜のシュトラールとその“花嫁”である澄白。王宮の地下で、澄白は亡くなったはずのゴルト族の竜、アメテュストと出会う。人間の手により鎖で繋がれた“女神”の存在は、王国の運命だけでなく優しく穏やかだった澄白とシュトラールの関係さえも変えていく——。姫君と竜の青年が織りなすドラゴンラブファンタジー、人気作第五弾!(裏表紙より)

恋をしてぐちゃぐちゃになっているのが好きです。
自分でもコントロールできない感情に振り回されたり、理解し難い衝動に突き動かされたりすることは、全身全霊をかけて恋をしているように感じるからです。醜い思いを抱き、涙を流しながら、求めることを止められない人というのは、人生をかけていると思います。
というわけで、思いっきり心を乱し、迷い、立ち止まり、引き返そうとしては座り込み、ようやく少しずつ前に進もうとしていくのに、なかなか進めない、澄白が! 正しいことをしたい、善くありたいと願いながら、それを許さない状況という山場が、もう痛くて痛くて。前半は甘い雰囲気があるのに、段々とシュトラールの優しさが刺さるようになってきて、あのラスト。衝撃のあまり息ができず、「あうあう」言いながらうろうろ徘徊しました。
ヒロインは全肯定される(あるいはそっと毒を含ませる程度の)少女小説の中で、ここまで『間違いかもしれない』と思わせる話を、よく刊行しましたね!? と思いました。そういう苦しさを抜け出していく物語を、私は読みたかった! でもちゃんと幸せにしないと許さないんだからね!!!!(笑顔) という気持ちなので、続きをよろしくお願いします。
無償の愛に包まれていた澄白が、どんな形でシュトラールを愛していくのか。シュトラールは、絶対的な上位種であることから、どうやって人間である澄白を理解していってくれるのか。異種族恋愛って、本当に難しいなあ(でもそこが美味しい!)。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
Profile
Author:月子
読んだものやら見たものやらの記録
Search
Calender
10 2024/11 12
S M T W T F S
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
Archive
Shopping
Analyzer
Counter
忍者ブログ [PR]