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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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本に埋もれて暮らしたい (桜庭一樹読書日記)
サクラバカズキは忙しい。
ドナドナになったり、暴走族になったり、
白い魔物(あいふぉん)に翻弄されたり……
それでも嵐が来ようが、風が吹こうが、
やっぱり毎日、書店に行き、毎日必ず、本を読む。
読書魔サクラバの好評ウェブ連載単行本化!(カバー折り返しより)

この辺りになると、私もウェブ連載に追い付いていて、いくつか読んだ記憶のある文章がある。これだけ本の話ができるのは幸せだよなあと、今日はとても羨望の思いで読み進めていた。
巻末の『トワイライト』についてちょこっと語ってある対談がすごく好きだなと思う。読書日記にある本はほとんど読んだことがないので、知っている本が出てくると、すごく特別なことのような気がする。
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古本道場
岡崎氏が角田さんに指令を出して、角田さんが巡った古書店について書いたエッセイ本。ポプラ社のウェブマガジン『ポプラビーチ』の連載に加筆訂正したもの。エッセイほどの気負いはなく、日記を読んでいるような気安さがあって面白かった。本を買う角田さんがかわいい。
「本は生き物」とか「行儀がいい」とか、そういう表現がとてもいいなあと思う。古書店に対して躊躇してしまう気持ちも分かったし、高価な本が価値があるわけでなく自分の好きな本こそ価値があるんだということが分かった気がしたので、背中を押してもらった気持ち。
ドラマティックな恋愛契約 (角川ルビー文庫)
「偽善はやめだ。君を……私だけのものにするよ」両親を失い、愛する兄と二人で暮らしていくお金を稼ぐため、自分の美貌を最大限に生かし、援助交際をする決心をした爽二。オヤジどものいやらしい視線に晒されながら街角に立っていると、目の前に驚くほど美形の男が現れる。「この人になら抱かれてもいい」と思った爽二は、衝動的に声をかけてしまうのだが…その男が、爽二の通う超名門高校の若き教頭・花房だとわかって…!?
体から始まる———シンデレラ・ラブロマンス♥(裏表紙より)

『ロマンティックな恋愛契約』との関連作だそうです。これは、ツンな高校生と、大人な教頭のお話。主人公の、兄への執着がこわいよー。最初はそんな風にちょっと病んでる風だったのが、兄の方に決着がつくと、ちょっと落ち着き始めたのでほっとする。しかし初っぱな「あなたになら抱かれてもいい!」と言い放つのは色んな意味で怖いです。
この学園は同性愛者ばっかりなのか!? と冷静に考えるとかなり面白いツッコミどころがありつつも、これがつまりBLファンタジーなんだろうなあと思う。
世界小娘文學全集----文藝ガーリッシュ 舶来篇
文藝ガーリッシュの、外国作品版。一作品につき、2〜3ページで紹介。この紹介文が、とても好きだなあ! と思う。すましたかわいい文体だ。読みやすいし、好きだ。相変わらず、装丁がとても可愛いです。
中身は章立てて、テーマに沿って紹介。「をさなごころが終わるとき。」「結婚の毒と蜜。」など。外国作品にはあんまり触れてこなかったので、面白そうなものをたくさん発見できました。
文化系女子のための少女漫画案内
現在活躍中の少女漫画家、文筆家、イラストレーターなど、女性が選ぶ少女マンガの案内。
一人につき五冊、紹介があります。重なっている作品も結構ありました。大島弓子やくらもちふさこ、いくえみ綾がよく重なっていたかな。紹介は、内容にはあまり触れておらず、案内といった軽さ。ちょっと物足りない。巻末に、この本で作品を紹介している人たちが答えたアンケートがあります。
うれし恥ずかしなつかしの少女マンガ
〈TVチャンピオン少女マンガ通選手権〉で二回連続優勝してしまった著者が、70年代から80年代のマンガを振り返る。

エッセイよりも軽い読み物な印象。各少女マンガ誌(当時)の印象や、ふろくの話、ヒーロー像、流行したものなどについて、軽いタッチで触れてある。アンケートも取ってあるらしく、ちょっとだけ紹介される。
印象としては、スポーツもの、特に『エースをねらえ!』が割合に多い……かな? 見所は、少女漫画誌の印象とか代表作の軽いまとめだと思う。本格的に論じてあるわけではないので、紹介程度。ブックガイドが本の三分の一くらいあるのだけれど、有名どころが多い印象でした。
そして花嫁は恋を知る 黄土の大地を潤す姫 (コバルト文庫)
決まっていた婚約を反故にされ、急遽カストラバ王国へ嫁ぐことが決まったブラーナ帝国の第六皇女アンナマリア。結婚相手の若き王フェランは、即位のときに異母兄を処刑した冷酷な人物だといわれていた。常に命を狙われ、輿入れしたその日も刺客を自ら手にかけたフェランが恐ろしくて、初夜の床で思わず夫を拒んでしまうアンナマリア。結ばれないまま、国王夫妻として過ごす二人だったが!?(裏表紙より)

嫁恋シリーズ六冊目。前作「緑の森〜」のエリスセレナの姉姫アンナマリアの物語。妹へのコンプレックスよいです。セレナは吹っ切って行動を起こせる子でしたが、アンナは思い悩んで口に出せないタイプで、いろいろじりじりしました。相変わらず陰謀が前面に押し出されていて、それほど糖度は高くありませんでしたが、安心して読めるのはすごいなあと思う。
アンナが声を上げるところは、アンナらしさが失われていなくてとてもかっこよかった。
ところで、このシリーズで悲恋ものをちょっと読んでみたいな、と思ったりしました。最終的にみんな幸せにくっついてしまうので……。
私の居場所はどこにあるの?―少女マンガが映す心のかたち
少女マンガに見る、女性たちの変遷。少女マンガの読者がどのように変化してきたか。
自分たちを肯定するヒーローが、理解すべき他人へ変化したとか、同性愛、特に男性同士、女性同士について述べて女性性への否定を見たり、少女マンガにおける家族の描き方が変わってきた、とか。社会における女性の在り方を、少女マンガから見たり、青年マンガから見たりと、とても幅広く論じていて、これはとても面白い読み物だった。著者が同人誌についても若干述べてあるところがいい。
レッド・アドミラル  新艦長は嵐を誘う (角川ビーンズ文庫)
「俺とお前は今日から敵同士だ。殺し合おうぜ」終戦後、久々にランセからの誘いを受けたロディア。待ち合わせ場所へ向かったロディアが見た光景は、海賊船を率いるランセの姿だった!!「——俺にさらわれるか?」と囁くランセをきっぱりと退ける。そして海軍軍人として自らの手で必ずランセを捕まえる決意をしたロディアは、マディス王国初の女性艦長となり、再びレーン号に乗船する決意をするのだが!? 波乱の新章スタート!(裏表紙より)

ごろんごろんごろん(転がる音)
かっこよすぎです。なのに切ないです。きゅんとします。
海軍もの少女小説の四巻目。アルモニアの消滅によってマディス王国に平和が訪れ、ロディアはランセたちレーン号の面々と会わないまま、半年ばかりが過ぎ……。
冒頭の目覚めやお茶会のシーンににやにやしっぱなしで、ランセに「——俺にさらわれるか?」と聞かれるところはときめきゲージがぐーんと上がる。それに対するロディアの答えがかっこよくて!
艦長として、一生懸命になっているロディア。そんな彼女は、結構普通の人より色んなことができてしまうので、多分精神的にぎりぎりだったんだろうなあ、と思った。でも一瞬、まじでランセが出てきたのかと思った……(あの人ならやりかねないという想像で)。それから、アルデアが本当に苦しい思いをしているのに、ものすごく転がりました。
そしてロディアがランセに追い付いたところで……まさか「追い抜いたー!!?(精神的に)」と思うことになるとは……。あれって追いかけてましたけど追い抜きましたよね、黙って俺に(以下略)ですもんね。死にたがりやは愛に包まれるべき! ロディアのどきどきが伝わってきそうなシーンもあり、盛りだくさんで、続きもとても楽しみ!
恋愛は少女マンガで教わった―愛に生きてこそ、女!?
七十年代〜八十年代の代表的少女漫画を題材に、女性の愛と性について語る一冊。

内容がエッセイでもかなりハメを外した文体なので読みにくかった……。平成8年の本なので、かなり女性像が古い印象だけれど、述べてあるところは、女性に対する毒がいろいろ含まれていて興味深かった。女性は女という性を嫌っている、とか、一線を越えるということはパンツを脱ぐということだ、とか……。少女漫画黄金期に描かれた作品で、どんな内容、展開が少女たちを夢中にしたかというのを毒舌で述べていたり、その少女たちがどういう大人になるのかをやっぱり毒で切っていたり。
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Author:月子
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