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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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遅まきながら。
2010年もよろしくお願いいたします。

全然本が読めてません。
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こっちの記事をまとめるのを忘れていたわーということで、ざっとまとめ。

メディアマーカーによると、小説、漫画、絵本など合計して493冊読みました。
今年読んだものの話でも。

今年は頭から芦原妃名子『砂時計』を読んで、どきゅんとしていたようです。
山口美由紀ブームも巻き起こっていた模様。下半期になってから文庫を買いまくりました。

政略結婚ものブームが小野上明夜『死神姫の再婚』から始まって、森崎朝香さんの花嫁シリーズを買いあさり、雨川恵さんのアダルシャンシリーズを読み、小田菜摘さんのシリーズを読み。
瑞山いつきさんのマギの魔法使いシリーズにごろごろしました。
豊島ミホさんの『エバーグリーン』に泣きました。
ロバート・ネイサン『ジェニーの肖像』の美しさにぎゅん。

妙にツボったのは、斎藤けんさんの『花の名前』です。儚い美少女と彼女を引き取った闇を抱えた直木賞作家の生活。少女漫画なのでひたすらうつうつしているわけではないのですが、薄暗くて若干病んでいて、でもほの明るくて、きゅんきゅんしました。

個人的な大ニュースは、辻村深月さんのサイン会に参加して、ご本人にサインをいただき、お話をし、握手していただいたことです。一生の宝物!

そんな感じでした!
あまり更新しなかったり、したと思ったら流れが速かったりと、自由に書いていますが、こんなものでも参考にしてくださって面白い本に出会えたなら、嬉しいです。

それでは、皆様、良い年をお迎え下さい。
すべての雲は銀の… Silver Lining〈上〉(講談社文庫)すべての雲は銀の… Silver Lining〈下〉(講談社文庫)
恋人由美子の心変わりの相手が兄貴でさえなかったら、ここまで苦しくはなかったのかもしれない。傷心の祐介は、大学生活から逃れるように、信州菅平の宿「かむなび」で働き始める。頑固だが一本筋の通った園主、子連れでワケありの瞳子……。たくましく働く明るさの奥に、誰もが言い知れぬ傷みを抱えていた。(上巻・裏表紙より)

兄貴に恋人を奪われた大学生の青年が、田舎暮らしで再生する物語。一人称で語られます。単純に宿でアルバイトするだけかと思いきや、少しずつ、問題を抱えている人々が現れる。ここではそれほどはっきりと問題と解決が行われるわけではないけれど、そういった人たちが、お互いを思いあいながらゆっくりと生きている感じ。大きな事件はそうは起こらないけれど、ひとつひとつのエピソードが同じだけの大きさでいくつも繋がっている感じがあって、マイペースに読める物語だった気がする。
農業の話が出てくるところに、色んなところで納得した。季節のものをその季節にありのままに食べているのが、人間の普通なんだよなあ。
主に動きは肉体労働なのだけれど、作中で問題となっているのは『心』の問題なのだな、と。みんなどこか心の中に問題を抱えて、寄り添うように集まって来ている。ストレートだったのは不登校になってしまっている桜のエピソード。若者たちが不器用ながらも理解しようと、優しく見守っているのが心地よかった。
園主の言葉がいちいち的を射ていて、ストレートに生きている感じがして、とても羨ましかった。

「(略)人と違てるもののことだけやのうて、人とつながれるもの、人と共有できるものをどれだけ沢山持ってるか、いうことも立派な個性やないかと思うねん」
峻嶺の花嫁 花音祈求 (講談社X文庫―ホワイトハート もB-)
 巫女見習いの林邑華は祭りの日に一人の男性に釘付けになる。相手の男性の名は趙熾嶺、彼もまたその日に邑華に心を奪われてしまう。
 巫女選定の試験が迫り、熾嶺は邑華が巫女になると結婚できないと、強引に求婚してさらってしまった。邑華は驚くが、共に生きることを決意する————。
 だが二人の結婚には、生きては帰れぬ過酷な神前裁判という試練がたちはだかる。二人の恋の運命は!?(裏表紙より)

一生懸命恋をして進んでいく若者たちのお話でした。ほっとする終わり方でよかった。
おしとやかだけど、元気でしたたかで、実は一番怖い邑華がかわいくて! ただ者じゃないところが好きです。特技の知識はあまり使われませんでしたが、非常に賢い様子や、伏線的に説明されたあれこれで最後に活躍したところは、とっても楽しかった!
熾嶺はまだまだ若いなあ青いなあと、にやにや。月日が短いので、きっと邑華の色々な一面に振り回されていくのでは、と考えると、にやにやがごろごろに変わってしまう。しかもその振り回されるところが、絶対嫌じゃないんだろうな!
配達あかずきん―成風堂書店事件メモ (創元推理文庫)
「いいよんさんわん」——近所に住む老人から託されたという謎の探求書リスト。コミック『あさきゆめみし』の購入後疾走した母を捜しに来た女性。配達したばかりの雑誌に挟まれていた盗撮写真……。駅ビルの六階にある書店・成風堂を舞台に、しっかり者の書店員・杏子と、勘の鋭いアルバイト・多絵が、さまざまな謎に取り組んでいく。本邦初の本格書店ミステリ、シリーズ第一弾!(裏表紙より)

楽しかったー!! 本屋さんものってなかなか見ないので、出会えて嬉しい。
日常の謎に取り組む本屋さんの話。最初の話「パンダは囁く」が良すぎて良すぎて。本を探すソムリエ的な役割から始まったかと思うと、それが本格ミステリーな暗号文を扱うものに。最後の伝言が決まりすぎて「くうう」と唸ってしまう。
そうかと思えば、「配達あかずきん」のように悪意が忍び寄ってくるものもあり。しかし結局は一貫して、人々の心の優しさを描いてくれていて、読んでいてとても嬉しかった。ラブストーリーの位置づけにある「標野にて 君が袖振る」は、謎も優美でとてもよかった!
とてもオススメです。
末枯れの花守り (角川文庫)
初めて植えた朝顔に、男への思いを託す今日子。最初の一輪が咲いた時に知り合った、圭次郎から連絡が絶えてひと月になる。彼女の心が限界に近づいた頃、永世姫、常世姫と名のる艶やかな和装姿の女たちがやってきた。「異界の花と化し、永遠の命を与えよう」という申し出は、今日子の心を動かす。だが、その時、姫たちの企みを邪魔するものが現れた。「鬼」と呼ばれし花守り、青葉時実だった! 異界の者たちが争うところ、女心の深奥があばかれる。新鋭が描くあやかしのトゥルー・ストーリー。(裏表紙より)

もう、美しさにため息です。異界というモチーフもさることながら、二人の姫君や学生服姿の時実の描写も素晴らしく、極上の異界物語を読んだ気分になりました。しかし、私には和装の専門用語が分からない! 悔しい! とぎりぎりしました。きっととんでもなく美しいのでしょうね。
女心と異界という繋がりが非常に妖しく、薄暗く、底知れないもの。五話分の短編が収録されているのですけれど、どれも深い暗闇の流れがある。永遠と刹那の対比もあり、綺麗すぎてくらくらしました。
すべてが明らかになって解決しているわけではないのだけれど、非常に素敵な物語の数々でした。最後の、第五話老松、まで読んでしっとり異界と花と時に触れてもらいたい。素敵でした。
覆面作家の夢の家 (角川文庫)
12分の1のドールハウスで行われた小さな殺人。そこに秘められたメッセージの意味とは!? 天国的美貌を持つミステリー界の人気作家「覆面作家」こと新妻千秋さんが、若手編集者、岡部良介とともに、残された言葉の謎に挑む表題作をはじめ、名コンビが難事件を解き明かす全3篇を収録。作家に探偵、おまけに大富豪のご令嬢と、様々な魅力を持つお嬢様探偵、千秋さんの名推理が冴え渡る〈覆面作家〉シリーズ第3弾!
解説・有栖川有栖(裏表紙より)

しょっぱなから糖分上昇である。上昇にも関わらず、大人っぽく、しっとりとユーモアある台詞などで書かれているから、思わずときめいてしまった。「こら、千秋」はやばい!
結局お兄さんとか、お父様とのあれやこれやがもっとたくさんあっても楽しかったかもと思ったのだけれど、これだけでも十分楽しかった。この巻はとってもしっとり甘かった。最後の「覆面作家の夢の家」のラストシーンは、良介自身の口調も変わってて、やばいやばい! と思いました。二つ目の「覆面作家、目白を呼ぶ」がやり切れない思いでいっぱいだっただけに。
ちょっとしたことで謎を呈示されて、えっとなった次の展開を読んで、明らかになる答え。そのテンポがとても好きです。引きがとてもぐっとくるというか。
これで終わりなんて残念。楽しかった!
覆面作家の愛の歌 (角川文庫)
ペンネームは覆面作家——本名・新妻千秋。天国的美貌でミステリー界にデビューした新人作家の正体は、大富豪の御令嬢。しかも彼女は現実に起こる事件の謎までも鮮やかに解き明かす、もう一つの顔を持っていた! 春のお菓子、梅雨入り時のスナップ写真、そして新年のシェークスピア……。三つの季節の、三つの事件に挑む、お嬢様探偵の名推理。人気絶頂の北村薫ワールド、〈覆面作家〉シリーズ、第二弾登場!(裏表紙より)

シリーズ第二弾。面白かったー! 北村作品はしんみりする作品もあれば、鋭くて怖い作品もあって、すごく楽しいなあ! 愛情から来る事件もあれば、歪な人物の姿もあり、しんみりしたりどきっとしたり。何よりも文体から思慮深さとユーモアが感じられて、自分に喋りかけられてるわけでもないのに、読んでいて笑ってしまう。
登場人物もすっごく素敵。左近先輩が異動してしまったので、今回からライバル雑誌の編集者、静が登場。元気がよく歌って躍れるというハイなところまで、活き活きしていてすごく楽しい。彼女と某方との関係がもしかしてと思うところもあり、次の巻を読むのが楽しみ。
アイスクリン強し
『江戸』が『明治』に改まり、世はめまぐるしい勢いで移り変わった。ご維新で禄を失った士族の若様たちは、その新しい世で生きている。西洋菓子屋で立身を目指す皆川真次郎。悪友で警官の長瀬たち。小泉商会のひとり娘沙羅。『お人好しで寂しがりや』の真次郎は、いつもいつも騒ぎに巻き込まれ。

とても好きです。好きです。「序」の書き出しでノックアウトされてしまいました。
維新後の東京が舞台。洋菓子屋を経営する真次郎、というところにいきなりきゅんとします。西洋菓子という、この時代ではめずらしいものを作る職人の名前が、厳つい皆川真次郎という名前なので。
他に出てくる登場人物は、長瀬は飄々とした食えない警官で巻き込み役。切れやすい美貌の武芸の達人、園山。おきゃんでしっかり者の女学生、沙羅。その父親で狸の小泉社主。みんなみんな魅力的。東京狭しと走り回っているのが浮かんで、にこにこしながら読んでしまった。しかし様々な事件が明るく解決する裏では、人々の立身の思惑や戦争や感染症など現実社会の闇がひたひたと迫ってきているのが分かって、その絶妙なバランスに胸が切なくなったりしました。
畠中さんの作品はみんな好きだけど、これは色々きゅんとするなあ。語り口がなんだか好きだー。表紙も可愛くて好き。
裸足の花嫁―屋根裏の姫君 (コバルト文庫)
「どこの誰とも分からない娘」という継母・エマの言葉に傷つき、王子との恋をあきらめたランプリング貿易商の娘、美春。
その矢先、航海に出ていた父・ジェイクが行方不明になり、エマはショックで寝込んでしまう。「わたしたちでランプリング商会を守るのよ!」と、美春たちは立ち上がるが…。ガラスの靴を叩き割ったシンデレラ、美春とオーラル王子の恋の行方はどうなるの…!?(カバー折り返しより)

『屋根裏の姫君』の続きです。前回がかなり悲しい終わり方だったので、この巻も前半は、父親が行方不明になったり、エマの精神が衰弱して美春に厳しく当たったりと、相当厳しいのですが、それだけに自分たちの意志で運命を切り開いていくランプリング三人姉妹の眩さは素敵!
しかも解決となる出来事がいくつもいくつも重なって、第十章からはほろり、やら、にやにや、やら、きゅん、やら、心臓が忙しかった。
「太陽の昇る国」の種明かしはえ!? となってしまった。そ、そうか、別に良いんだけど、しかし、びっくりしたなあ。
みんながみんな夢の国を求めていると書いたけれど、だからすれ違って、傷付け合ってしまうのは切なく、この『裸足の花嫁』でハッピーエンドを迎える結末は、もう本当に嬉しかったです。
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Author:月子
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