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そして花嫁は恋を知る―黄金の都の癒し姫 (コバルト文庫)
突然の結婚を言い渡された、ブラーナ帝国の皇女エイレーネ。相手は隣国ファスティマの若き王アルファディルだという。十五歳にもなれば覚悟はしていた政略結婚だが、まさか言葉も宗教も違う国だなんて……! けれど、少なくとも、皇后にいじめられる毎日からは解放されると思ったエイレーネは海を渡る。せつなく胸をしめつけるような恋と、思いがけない運命が待っているとも知らずに——。(カバー折り返しより)

政略結婚もの! という噂は聞き及んでいたのですが、最近めっきり新規開拓をしていなかったので手を伸ばしづらかったんですが、折りに手に入れたので読んでみました。
政略結婚というと、少女小説だと恋愛要素が深く関わってくると思うんですが、この本はあんまりそういう甘いのではないのだなあという印象。むしろ、政略そのものであったり、人の思惑であったり、他人との意志の戦いという部分が大きい気がしました。それがなんだか心地よくて、一気に読みました。
姉妹と母親の関係については大体想像していたんですが、改めて考えてみると執念……だよなあと。書き込むと更にえぐくなりそうなので、私も考えるのを止めました。陰謀盛りだくさんで楽しかったです。
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