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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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三四郎はそれから門を出た
2006年7月25日刊のエッセイ集。
文章が軽快で読みやすくてとても面白かった。あちこちでくすっと笑える。弟さんが良い味出てる。「きょうだい仁義」の弟さんとの会話に吹いた。三浦さんの呟きが的確すぎる。
それから「「ベルばらワールド」再び!」が面白かった。「きょうは……ベ…ルサイユはたいへんな人ですこと!」に大笑いししかけた。電車の中なのでぐっと我慢。
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博士の本棚
図書館と本棚、博士の本棚、ちょっと散歩へ、書斎の本棚の4章に分けられた数多くのエッセイ。2007年7月25日発行。
本の話、小川さん自身の話が盛り込まれていて、面白く読んだ。

『犬が星を見た』あとがきより。
 夕暮れ時、私が窓からこっそりのぞいているのに気づかず、彼はポーチに座り、やや首を傾げ、じっと夕焼けを見つめていた。巣に帰ってゆく鳥の群れや、風にそよぐ木々の気配にも惑わされず、何かを考えていた。普段私の前で魅せるおばかな表情は消え、哲学者の風情を漂わせていた。人間には見えないが、確かにそこにあるらしい真理について、考察を巡らせているようだった。


『時間と空間を宙に浮かんだ塊に彫刻してゆくような小説の数々』より。
 つまり私にとって、短編小説とはこういうものなのだ。ありきたりの世界の、そこだけが特別な光に照らされ、くっきりと浮き上がってくるような感じ。その光に導かれ足を踏み入れてゆくと、底知れぬ空間が隠れていて、恐れにも似た気持ちが湧いてくるような感じ……とでもいうのだろうか。


『閉ざされた徒労感』より。正常と異常、現実と虚構などさまざまな境界線を見るようになってから。
 境界線を意識的に踏み越え、あるいはその上に留まり、現実を異化してゆく試みから、わたしの小説はスタートした。


なんかきらきらしてるなあと思う。静かに光っているという印象。紹介の本は難しそうで何だか手が出ないけれど、でもいつか読んでみたい。小川さんの作品も読み返そうと思った。
テレビの中で光るもの
2007年11月30日発行。この辺りのテレビ番組を見ながら、考えたこと、感じたことを書き綴ったエッセイ集。
テレビを見ながらこうだよねーと喋っている感じだった。
私は人に対してあれこれ言うのが嫌いなので時々そんなこと言わないでと思ったけれど、テレビ番組が分かる人ならきっと面白い。ダウンタウンDXとか、ウルルンとか、踊る!さんま御殿とか、リンカーン、その時放映していたドラマ。ただ良いことばっかり言っているわけじゃないので注意が必要。
ページごとにいっぱい散っている似顔絵が面白い。そううまいとは言い切れないのに、すごく似ている。

『「新日曜美術館」姜尚中とデューラー』より姜さんの言葉。
「(略)やっぱり世界に対する信頼を失わなかったと思うんです。僕を支えているものは信仰とは違う。人から愛されたっていうことでしょうかね。人から愛されていたということがあるとどこかで自分を肯定できるんですね。自分を肯定できると世界も肯定できる。(略)」

なんかこの言葉が好きだったんだー。
ぬるい生活
更年期がーという話題が主だった。どういう療法があってそれをした友達がいて、みたいな。群さん自身も女性としてなんとかなろうと頑張っているご様子。これを読んでいると、群さんは普通のおばちゃんなんだなあと思う。日々をこつこつ生きている感じが良い。
「目指すは品格」から。群さんは三十代の女性に「中高年の女性で流行を追っている人、若い人に人気があるデザイナーの服を着ている人がいるが、あなたから見てどうなのか」と聞いてみた。その女性というのはファッション関係の仕事をしている。彼女は「どこか無理がある感じがして、あれは痛々しい」と答えた。それからある日テレビを見ていると、お洒落問題に積極的に発言している人が出ていた。この人は痩せていて美意識にこだわりがあるけれど、子どももいる人なのに話し方に品がなかった。
この辺なんだか印象に残っている。
しあわせのねだん
日記本はあんまり読まないので、新鮮。日常のあるあるがあって面白い!
 バレンタインデーがあのように血を見る女祭りだとは知らなかった。
「ヘフティのチョコレート 3000円」

何故かツボにはまった。続けざまに押し退けられた所為で何かがキレかけて香水女を突き飛ばし「この3000円のください!」と叫ぶ様が浮かんで吹いた。

「空白 330円」は待ち合わせに関しての話。20分前に来ないと安心しないらしい角田さん。でも待たせても待っても気にしない人種というものはいるらしいという。
思い出したのは、小学校の時ある友達と「1時に待ち合わせな」と言って、10分前に行ったのに1時を過ぎてもその子が来ず、遊びに行く友達の家に先に行こうと行ってみると、待ち合わせしていた子がすでにそこにいたという思い出。それから次にその子と待ち合わせした時、20分前に行ったのにやっぱり来ず、やっぱり友達の家に行ってみるとその子がいて、という思い出。あの子は一体何がしたかったのか聞けず終いだった。
トワイライト〈3〉闇の吸血鬼一族 (トワイライト 3)
3巻2章から急にどきどきする展開が待っていた。こんなに分冊しなくてもいいのにと思う。
ベラが「あたしのせいでそんなことになったら、どうやって生きていけばいいの。みんなあたしのために危険を冒したりしちゃいけないのよ!」と叫んだところでベラへの好感度がぐーんと上がった。恋で盲目になってしまった女の子じゃないんだと思って。
エピローグは良かった。こういうラスト大好き。二部はどうなるのかな。
トワイライト〈2〉血は哀しみの味 (トワイライト 2)
2巻の要約:エドワード、エロス。
話がほとんど進んでいない2巻。二人のべた甘に焦点が当たっている。
5章「狩人のくちづけ」はエロス爆発だった。エドワードが触れているだけなのにどきどきする。その他、こっそり家の中に入っているとか。さり気ない紳士ぶりとか。
エドワードの強気と弱気、行き来するからアンバランスで魅力的なのかな。
トワイライト〈1〉愛した人はヴァンパイア (トワイライト (1))
一巻はまだ導入という感じ。ベラがどきどきしていて、エドワードがどれくらいベラを思っているのかということを中心に書かれているような気がする。
エドワードの余裕があるように見えて余裕の無さとかいいなあ! かわいさとかっこよさが同居って素晴らしい。ベラが悶々しているのは仕方がないかもしれない。
これはどちらかというと映像化した方が分かりやすくて面白いかもと思った。
二巻の予告がエロい。首筋に触れて顔を近付けるなんて。くうううう。
でもこれで千円もするのかー。それはちょっとなーと。
今日からマのつく自由業! (角川ビーンズ文庫)
あらすじ通り、超ハイテンションだった。
キャラクターメインの小説だなという感じ。異世界に行って、どういう役割を与えられて、どういうことを考えるのかというのは王道。有利の一人称で話が進むので、現代に生きる人間には分かるネタが散りばめられていて面白い。笑った。電車の中でにやにやしていたに違いない。セクシー下着のラストは良かった。
コンラッドが好きなんだが、なんかうさんくささが拭えないなー。女の子成分もっとくれーというので、グウェンダルの婚約者アニシナ嬢が気になる。ヴォルフラムはツンデレか。やっぱりこの話キャラクターが濃い!

アンケートからのオススメでした。ありがとうござました! 続きが気になります。どうしようかな。
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)
怖かった。人物がリアルで怖い。話の展開はダークで、良いと思ったのはその後と話の締め方。
 この世界ではときどきそういうことが怒る。砂糖でできた弾丸(ロリポップ)では子供は世界と戦えない。
 あたしの魂は、それを知っている。


藻屑がどうなるのか分かっているから、最初から暗黒が漂っていて、なぎさと藻屑のやりとりも痛くて痛くてたまらなかった。良い方向には絶対進まないと分かっている物語ってすごいなあ……。
逃げよう、と言って実行できるのは青さだ。この辺りがふわふわ浮いた感じがして、次の瞬間ずどーんと落とされる感じ。
挿絵にもうちょっとなぎさと藻屑の区別を付けて貰いたかったなーとわがままを思う。
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Author:月子
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