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東京バンドワゴン (集英社文庫 し 46-1)
東京、下町の古本屋「東京バンドワゴン」。この老舗を営む堀田家は今は珍しき8人の大家族。60歳にして金髪、伝説のロッカー我南人。画家で未婚の母、藍子。年中違う女性が家に押しかける美男子、青。さらにご近所の日本大好きイギリス人、何かワケありの小学生までひと癖もふた癖もある面々がひとつ屋根の下、泣いて笑って朝から晩まで大騒ぎ。日本中が待っていた歴史的ホームドラマの決定版、ここに誕生!!(裏表紙より)

すっごく面白かった。大好き! ホームドラマすっごくいい。
家族構成からしてもうこれはドラマでしょうというくらいの人たち。頑固じいさん勘一、その息子伝説のロッカー我南人、フリーライターの紺、その妻で元スチュワーデスの亜美、息子の研人、画家で未婚の母の藍子、その娘花陽、妾腹の美男子の青、それからご近所の人やら押し掛けてきた女性やらですごい家族。さらに、物語の語り部は亡くなった勘一の妻サチ。古本屋と家族の営みと、日常の事件がすごくいい。
食事風景のところが、とても映像的。「明日だよね」「そうね。あ、お祖父ちゃん、それソースです」「ソースぅ?」「ハワイでカード買ってきてくれるって」「まずそー」みたいな感じでわいわいがやがやしているところ、映像で見たいなあ。
話もすべてあったかで、みんな笑って受け入れてくれるような心の広さがにじみ出てるようで、読んでいて幸せな気持ちになる一冊でした。
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