読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

新設された刑事部・第四機動捜査隊に所属することとなった志摩は、ベテラン刑事の陣場が新人キャリア組の九重と組むことtなったため、急遽繰り上がりで採用された伊吹とバディを組むこととなった、だがこの伊吹は「足が早い」以上の評価は誰もが言葉を濁す問題児。しかし破天荒ながらも心根は真っ直ぐな伊吹と志摩は少しずつ絆を強めていく。
この作品のいいところはさらっと普通に嫌味なく、警察ものだけれど役職付きの女性が男性のジェンダー観に言い返すところ。組織ものだからとすごく大事に描いてくれるのはいいけれど食傷気味なところもあるので、現実を描きつつ言うべきところはちゃんと言ってくれるのいいなあと思いました。
「アンナチュラル」が人を生かすために死と向き合う物語なら、「MIU404」は人を生かすために人や社会と向き合う物語という印象。現代社会の様々な理不尽や、心情的にきついと思いながらなかなか変わることができずにいる問題が、こういう形で救われるならいつか、と希望を持って生きていきたいと思わせられる力強さがあるように思えました。特に現役高校生たちの虚偽通報の事件での桔梗隊長の台詞。教育を受ける機会を損失した子たちをどれだけ掬い上げられるか、五年後十年後はそこにかかっているという。教育ってそういうものなんだよな。この子どもたちが大人になったときに社会を作るために。
男性バディものの勢いの良さと楽しさもぎゅっと詰まっていて本当に面白かった。「アンナチュラル」からの出演も楽しくて笑っちゃった。
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佑河樹里の家族は色々と問題がある。無職の父、ニートの兄、シングルマザーの妹と母と隠居した祖父は幼い樹里の甥だけがまともに育てばいいと諦めモード。樹里自身も就職活動が上手くいかず行き詰まっている。だがある日甥とそれを迎えに行った兄が誘拐される。身代金を要求されるも受け渡しの時間には間に合わない。甥と兄の命が危ぶまれたそのとき、祖父は不思議な力を用いて時間が止まった世界『止界』に樹里たちを連れていくが……。
時間が止まった世界がそう簡単なものではないし、維持するにはルールがあって、そこに入った人間の行動がどんな風に世界に影響を及ぼすか、複雑な設定を敷いた部分が面白い作品。その分、止界術を狙う宗教団体との戦いが人間くさいのと面倒臭いのがただではいかなくて、終始不気味な雰囲気が独特。
最後の樹里と赤ん坊の暮らしは、だんだん追い詰められている感が増してきてどうなるかずっとはらはらしていたんですが、最初の謎の女性のシーンがここで繋がるの!? というのが面白かった。ちゃんと帰還できてよかった本当に。
「Adam by Eve: A Live in Animation」
シンガーソングライター・Eveの楽曲とアニメと実写を交えた映像作品。
曲に合わせて実写とアニメで映画を作った、みたいな、音楽映画という感じ。アルバム一枚を聞くのも楽しいけれどこういう映像付きで曲を楽しむのも面白いな。
シンガーソングライター・Eveの楽曲とアニメと実写を交えた映像作品。
曲に合わせて実写とアニメで映画を作った、みたいな、音楽映画という感じ。アルバム一枚を聞くのも楽しいけれどこういう映像付きで曲を楽しむのも面白いな。

ソロキャンプ好きの女子高生・志摩リンはある日うっかり遭難しかけた同じ高校の生徒・各務原なでしこを助けた。野外活動サークルに所属するようになったなでしこは仲間たちとともにキャンプの魅力に目覚めていく。お互いの楽しみ方でキャンプをする彼女たちのお話。
広い場所での感染症対策ありきで緩くアウトドアを楽しむのが流行っていることもあって、楽しく見ました。
それぞれのスタンスを守りつつ、キャンプという趣味をそれぞれ楽しむのが見ていて心地いい。キャンプは大勢でするのもソロでやるのもそれぞれ違った楽しみ方があるよねえ。ちょっとした風景がいつもと違って見えたり、ごはんがいつもと違う味がしたり、みんなで集まるだけでも特別感があったり。
呪術高専、それは呪いを祓うために呪いを学ぶ特殊な学校だ。かつて結婚の約束を交わした折本里香が目の前で交通事故に遭って亡くなって以来、強力な呪霊と化した彼女に呪われた乙骨憂太。あまりにも危険な存在として処刑されることを受け入れたものの、特級呪術師・五條悟に手を差し伸べられて呪術高専に入学する。自分と里香の呪いを解くことを目指す憂太だが、そんな彼らを狙って高専を追放された強力な呪術師・夏油傑が現れ……。
劇場公開中なので続きから。
劇場公開中なので続きから。

伯爵令嬢でありながら王女の女官兼護衛をしているクリスティナは、ある理由から結婚する気がなかった。だが美貌の公爵アルベルトから熱烈に求婚され困惑する。断ろうとするも公爵はせめて私を知る機会をくれと縋りつき諦めない。「ただ私が君を愛することは許してほしい」嫌われたくないと言いながら彼女を欲して触れてくる熱い指。根負けし求婚を受け入れたクリスティナだが、アルベルトは結婚後も彼女を囲いこもうと必死で!?(Amazonより)
小国の姫として嫁いだ先で、歪んだ愛の果てに鳥籠の中で生き、娘を産んで亡くなった前世。今世で彼女は己の子孫である姫君の女官として、前世の後悔を取り戻すように筋力をつけ、歴史を愛でながら結婚する気もなく生きていた。けれど王もまた、現代に転生しており……。
かなり歪んでいるかと思いきや、不器用さを拗らせた転生夫は一生懸命に今世の妻を優しく愛そうとするという、微笑ましさ全開の転生もの。ただただ今回は嫌われたくないの一心で、いっそ哀れになってきた……笑
クリスティナは今世の方が生きるのが楽しそうで、読んでいてよかったなあと思います。成長する姿を見ることができなかった前世の愛娘のことを知れる展開、じんわりとよかったなあ。

「私、貴方のところに辿り着けて幸せです」
ティナーシャの退位と結婚の日が迫るなか、周囲で怪しげな事件が頻発し始める。歴史を改竄する呪具エルテリアを奪取するため、ヴァルトにより巧妙に仕掛けられる罠。無数の歴史の記憶を持つ彼は、ついに自分と世界にまつわる真実を語り出す。
消えては再構築される時間の果てに、オスカーが下す決断とは――。王と魔女の物語の終わりであり始まり。人の尊厳をかけた選択に向き合う完結巻!(裏表紙より)
長い物語の終わりと始まり。そして次の物語へ、という完結巻です。
正史なんてものが曖昧になるくらいの繰り返しだから名も無き物語なのだとしたらこんなに切ないことはない。繰り返しはとりあえず終わったけれど、どうしようもない寂しさとやるせなさが、もう、もう……!
一番泣いたのは真実を知ったティナーシャがトゥルダールが本当に美しい国だったことを追想するところ。レジスのような後継に国を託すことができる未来は、きっとティナーシャにとってオスカーの他に強く望むものだったんだろうなと思うと涙が止まらなかった。
ここまでくるとオスカーとティナーシャの魂や運命はずっとずっと、繰り返しややり直しという長い時間を経て密接に絡んでしまっていたんだなあ。王と魔女、呪いと祝福の象徴そのものだ。
二人の新しい物語が楽しみです。
とても素敵な物語でした。ありがとうございました!


