読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
新設された刑事部・第四機動捜査隊に所属することとなった志摩は、ベテラン刑事の陣場が新人キャリア組の九重と組むことtなったため、急遽繰り上がりで採用された伊吹とバディを組むこととなった、だがこの伊吹は「足が早い」以上の評価は誰もが言葉を濁す問題児。しかし破天荒ながらも心根は真っ直ぐな伊吹と志摩は少しずつ絆を強めていく。
この作品のいいところはさらっと普通に嫌味なく、警察ものだけれど役職付きの女性が男性のジェンダー観に言い返すところ。組織ものだからとすごく大事に描いてくれるのはいいけれど食傷気味なところもあるので、現実を描きつつ言うべきところはちゃんと言ってくれるのいいなあと思いました。
「アンナチュラル」が人を生かすために死と向き合う物語なら、「MIU404」は人を生かすために人や社会と向き合う物語という印象。現代社会の様々な理不尽や、心情的にきついと思いながらなかなか変わることができずにいる問題が、こういう形で救われるならいつか、と希望を持って生きていきたいと思わせられる力強さがあるように思えました。特に現役高校生たちの虚偽通報の事件での桔梗隊長の台詞。教育を受ける機会を損失した子たちをどれだけ掬い上げられるか、五年後十年後はそこにかかっているという。教育ってそういうものなんだよな。この子どもたちが大人になったときに社会を作るために。
男性バディものの勢いの良さと楽しさもぎゅっと詰まっていて本当に面白かった。「アンナチュラル」からの出演も楽しくて笑っちゃった。
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