読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
あの流れ星を手に入れたら願いが叶う。恋に焦がれる青年と、王国の相続を狙う3人の王子、そして永遠の命を求める魔女が、摑んではすり抜ける星を巡って大騒動。だましあいにすれ違い、不思議な国を舞台に壮大な旅物語が繰り広げられる。競争相手を出し抜いて、最後に幸せを手にするのは誰? 多くの文学賞を総なめにし、世界中で愛されているストーリーテラー、ゲイマンが描く胸躍る冒険ファンタジー。話題の映画原作!(裏表紙より)
妖精の国の冒険物語。こちらの世界より、不思議な国の人々の方がよく描かれているので、ヴィクトリア朝と言われてもぴんとこないです。児童文学にしては子どもに言い聞かせる感がないのですが、ユーモアや登場人物の魅力、冒険小説に大切な爽快な結末のつけかたが、すごく感じられる物語でした。
あんまり主人公のトリストランが好きじゃなくて。というのは、冒険に出た理由が、恋人が星を取ってきてくれと言ったからで、もうそれ一直線の愚かさというか盲目さというかが、もどかしくて。けれど最後の選択、歩いていく、イヴェインとしばらく旅に出るというのは、かなり評価が上がりました。
すごく結末が好きです。トリストランがその後どうなったか、イヴェインがどうなったか。そのエピローグの描き方が、時間の流れや歴史を感じさせてすごく好きでした。
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