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花は桜よりも華のごとく (角川ビーンズ文庫)
時は戦国の世の狭間。京の都に美しい能の舞い人、白火が現れる。その噂を知った名門一座の次期太夫、蒼馬は白火を自分の座に引き抜こうとするが、手ひどく断られる。実は白火は女の子。性別を偽り、女人禁制の舞台に立っていたのだ。しかし、蒼馬は白火が女であることを知らずに、彼女に惹かれていってしまい——!? 桜降る能舞台で、男装の舞姫の伝説が始まる。
第8回ビーンズ小説大賞読者賞受賞の能楽恋絵巻、開演!!(裏表紙より)

これ、すっごくすっごく好きです! ものすごく好きだー!!
和風の男装ものというだけで私にとってはめずらしい気持ちなのですが、能を舞うというのがまた面白くて! 舞台のシーンがすごくぞわぞわして面白かったです。
登場人物もみんなかっこいい、かわいいでした。白火は本当に一生懸命な芸人で、自分のそれに誇りを持っているし、子どもっぽいところもあってかわいい。ヒーロー役の蒼馬は、余裕たっぷりの美男子で、彼もまた誇り高くて、白火に惹かれていくというよりも好意を持っているところがすごく身近に感じられて素敵でした。剥くシーンはこれ書いていいのか!? とびっくりしましたがしかしその辺りからときめき度が急上昇で、ものすごく面白かったです。
ちょっとだけ不満を言うなら! 颯佐の理由や蛇紋がちょっとこじつけっぽかったので、そこがちょっと!
でも和風ファンタジーと男装ものというのでお好きな方は多そうです。
おすすめです。
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