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二十歳のあとさき (講談社文庫)
オリンピックを控え、急激に変貌を遂げていく東京。下町の古本屋で働く七人の少年たちが、勉強会を始めた。夢は独立開業。その資金のため共同で積み立て貯金を開始したが、青春期特有の人間関係の難しさに悩む。少年から大人へと脱皮するとき、誰もが味わうほろ苦い体験を優しい筆致で描く自伝的青春小説。(裏表紙より)

小説というより、過去日記? 東京オリンピックが開催される年に、出久根さんは二十歳を迎える。その少し前から、古書店で修行中の若者たちが集まってどうこうする話が書かれています。
印象としては、現代的な文体の文豪の日記や日常、という感じ。人間関係を丁寧に描いている感じが、そういう風に取れます。あんまり文豪作品には詳しくないのであくまでイメージ。
事件らしい事件は、主に人間関係にあって、そんなありふれたわずらわしさがなんとなく楽しい。そんな年じゃないのに、なんだかすごく懐かしくて、とても楽しいなあと思うのだ。
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