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わたしが幽霊だった時 (創元推理文庫)
歩いててふと気がついたら、あたし、幽霊になってた! 頭がぼやけてて何も思い出せないし、下を見たら自分の体がないじゃないの。生垣やドアをすり抜けて家のなかに入ると、だいっ嫌いな姉さんや妹たちが相変わらずのケンカ。誰もあたしのこと気づきゃしない。でも、どうして幽霊になっちゃったんだろう……現代英国を代表する女流作家の、おかしくもほろ苦い時空を超えた物語。(裏表紙より)

幽霊が、自分が誰なのか、どうしたら呪縛から解かれるかの物語。後半になるまで話の進みがいまいち把握できなくて、ちょっと乗り切れなくて。子どもたちの日常生活を描いていても、なんだか荒んでいる気配があって、恐かった。大人たちが出しゃばらない、主人公や子どもたちの邪魔をするというところは、児童文学らしいなあと面白かった。でも、もっと弾けたファンタジーの方が好きだなあと思う。昔らしさを描いているのも好きなんだけれども!
中盤から後半にかけてが一番面白い。
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