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華葬伝  ~Flower Requiem~ 上 (角川ビーンズ文庫)
四百年前、人々が神を殺したため、輪廻が失われ幽鬼がはびこる世界。記憶をなくした少女・幽冥は「義人」のひとりに選ばれる。その宿命は、この世を護る贄人・繭のために命尽きるまで戦うこと。他の義人たちと戦うなか、記憶に刻まれた自分を呼ぶ声に悩まされる幽冥だったが、神の復活を望む人々が反乱を起こし——!?「——来世でも、あなたに会いにいくよ」
ついに上陸! 第1回台湾角川ライトノベル大賞《金賞》受賞作!!(裏表紙より)

東風ファンタジー。専門用語が多いのとルビ振り単語の多さで、読み始めは難儀しましたが、後半になるにつれてするする読めるようになりました。
輪廻が失われた世界。贄人と呼ばれる神の復活に関わる存在の、最後の一人を守るために選ばれる五人の義人。その一人として選ばれている幽冥だったが過去の記憶を失っており、また選ばれて間もないことから、自分は仲間たちのお荷物だと感じていた。
神と人と輪廻を巡る物語の、わずかな部分を抜き出したようだなあ、と思いました。いや、確かに主人公が、選ばれて、悩んで、戦って、自分自身を探して、という話なんですけれども、読みながらかなり全体が大きく感じられて、ちょっとちぐはぐな印象を受けるんですよね。
上巻は後半になるにつれて、幽冥が段々覚醒しつつあるのがいいなあ。
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