祖母の死をきっかけに、八百万の神様たちが見えるようになった澄香。神様たちの姿は澄香のイメージによる。バレリーナ、巨大な招き猫、関羽、公務員などなど……騒がしい神様たちとの日常の中で、澄香には、ある異変が起きつつあった。
連作を繋ぎ合わせた長編。あらゆるところで笑わせにかかるのやめて! と叫んでしまう、楽しいお話でした。腹筋痛い。そういうお腹を抱えたり噴き出したりするところがあるかと思えば、野呂君や家神周りのエピソードは、切なく、優しく、じんわりと感動して、この絶妙さが本当に好きでした。「澄香の段」のラストは震えてしまった。こういうのがいいんだよー!
楽しく、優しい気持ちになれる物語でした!
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